ワンオペのおとうさんねこが、ゆるい関西弁でぼやきながら、掃除も、料理も、おでかけも、おんぶでがんばりぬきます。ラストシーンは「切ない!」と、全人類が涙する!(はず)
「いつまで続くんだ」と泣きたくなるような日々が、過ぎ去ってみれば、なつかしい──。渦中の方は信じられないと思いますが、この絵本を読んだらちょっとわかっちゃうかもしれません。
殿本(とのもと)祐子さんは第43回(2022年)講談社絵本新人賞佳作のこの作品が、デビュー作です。受賞から出版までの長くけわしいいきさつを殿本さんご自身が振り返った「えほん通信」という弊社サイト記事をぜひご覧になってみてください。絵を描くのが大好きじゃないと、絵本作家にはなれないのでした。
*「えほん通信」へのリンク先→こちら
──児童図書編集チーム 日下部由佳