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水島かおり初の半自伝的小説。80年代アイドルの昭和な「お父ちゃん」像

帰ってきたお父ちゃん
(著:水島 かおり)
2022.09.26
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水島かおりさんは80年代に大活躍したアイドル。『ヤングマガジン』の表紙を飾ったこともありました。現在は女優業の傍(かたわ)ら、夫の長崎俊一監督の映画脚本なども手掛けていらっしゃいますが、本作は初の半自伝的小説です。

とにかくぶっとんでて、はちゃめちゃなお父ちゃん。調子が良くてお気楽で、借金こさえると蒸発して……。昭和によくいた、こんなお父ちゃんに辟易(へきえき)しつつも、咽頭がんでの壮絶な最期を看取るまでが綴られています。

アイドルになった経緯を加筆して頂きましたが、辛かったのが「ぶりっこの練習」で、辛口路線の中森明菜がうらやましかったというくだりはリアルです。

一族みな霊感の持ち主とかで、ご両親それぞれのご臨終のシーンでは不思議なことがたくさん起こり、後半はなかなかホラーな展開に。かつて水島さんがアシスタントを務めていたくらもちふさこさんから豪華イラスト入りの推薦コメントを頂き、素敵な船出になりました。

〈小説現代編集チーム 奥村実穂〉

  • 電子あり
『帰ってきたお父ちゃん』書影
著:水島 かおり

明るくたくましい私は16歳のときに、ひょんなことからアイドルの道を歩むが、セっちゃんの闘病に向き合えず暴走するお父ちゃんに耐えかね絶縁状態となった。32歳のとき、咽頭がんで余命2年と診断されたお父ちゃんを看取る決心をするが……。

家族のややこしさ温かさを突き付けられる、爆笑&落涙必至の半自伝小説。

レビュアー

担当編集者
小説現代編集チーム
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