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『はたらく細胞』赤ちゃん版。ママのお腹の中で働く細胞たち。乳児体内擬人化漫画

はたらく細胞BABY(1)
(著:福田 泰宏 監修:清水 茜)
2020.02.15
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「はたらく細胞」新シリーズは「はたらく細胞BABY」ですってよ!
実は本を開くまで、シリーズの「血小板ちゃん」ように、細胞自体が子どもとか生まれたてのお話だと思っていた私。
でも読み始めてびっくり! リアルなBABY、人間の赤ちゃんの体を作る細胞たちのお話でした。
子育て中の身にはとっても嬉しい内容。ハッピーな誤算でした!

子どもを持つお父さんお母さんにはすごく楽しい漫画ですが、ぜひ妊娠中、いやいやもっと前、結婚して妊娠を意識した時から読みたい漫画ですね。
「妊娠しています。心拍確認できました、おめでとうございます!」のタイミングで、産院か役所から母子手帳と一緒に配って欲しい、そのくらい重要なことがわかりやすく描かれている良書です。

話は妊娠40週の胎児の身体の中から始まります。



今までの「はたらく細胞」シリーズ同様、赤血球たちがせわしなく働いています。

そんな中、「葉酸」「鉄」「カルシウム」といった、赤ちゃんにとって大切な栄養素の説明が出てきます。


そしていよいよ「破水」「陣痛」「出産」といった文字が出てくると、経験者はやはり胸がざわつきます。母体も赤ちゃんも命をかける瞬間です。



出産が終わり、臍帯(へその緒)が切られ閉じたら、赤ちゃんは今まで母体からもらっていた酸素も栄養も自分の臓器で機能を働かせて摂り入れなければなりません。
赤血球を中心としたミクロの世界を描いているのに、出産経験者は生まれたばかりの自分の子とその産声を思い出し、涙腺崩壊しそうです。(笑)

ここでアクシデントが! 肺の中に羊水が溜まって息ができないのです。頑張れ赤ちゃん!



こんなに幼い赤血球ちゃんの叫びはまるで母の声!



そして無事に産声をあげ、外の世界で「生」を始めた赤ちゃんとその細胞たち。

読み進めながらも胸の中は「頑張れ!」というエールでいっぱいです。
すべての人が、こういう過程を経て大きくなったんだなあと思うと感慨深さで胸がいっぱいになりますね。

この後も赤ちゃんならではの単語・キーワードがたくさん出てきます。
初めての経口の栄養「母乳」を「ペプシン」で分解消化したり……



母乳に含まれる「免疫グロブリンA」が、ノロウイルスなどの病原体を無力化して赤ちゃんを守ってくれたり……



「白血球」が「黄色ブドウ球菌」と戦ったり……



特に出産経験のある女性たちは、手に汗握って夢中で読んでしまうでしょう。

読みやすいので妊婦のお友達へのプレゼントにしてもいいかもしれませんね。
そしてお母さんだけではなく、ぜひお父さん、未来のお父さんたちにも読んでいただきたいです。
なんなら自分の子どもをまだ意識していなくてもいいのです。すべての人は赤ちゃんだったんですよ。自分も親もあの人もこの人も、こうやって生まれ、成長したのかと思うと感じるものは多いです。

妊娠出産は奇跡。そして赤ちゃんが日々健康に生きて成長できるのも、体内でこんなドラマチックな頑張りが絶え間なく続いているからなんです。
命の神秘、そして尊さを心から感じられる作品。
頑張れ、赤ちゃんとその細胞たち!!

  • 電子あり
『はたらく細胞BABY(1)』書影
著:福田 泰宏 監修:清水 茜

ママのおなかにいる時から、赤ちゃんの体内では細胞たちが働いている!!
「酸素ってどこに運べばいいの!?」
「胃にいきなり入ってきた白い液体、これなに!?」
「バイキンたちがくる! 逃げなきゃー!!」
みんな、生まれて初めての仕事。右も左もわからない。それでも体を守るため、一生懸命、働いている!!

赤ちゃんの寝返り1つにも、裏には細胞たちの頑張りがある! 忙しいママとパパ、そしてかつてBABYだったすべての人に捧ぐ、乳児体内擬人化漫画!

レビュアー

野本紗紀恵 イメージ
野本紗紀恵

一級建築士でありながらイラストレーター・占い師・芸能・各種バイトなど、職歴がおかしい1978年千葉県生まれ。趣味は音楽・絵画・書道・舞台などの芸術全般。某高IQ団体会員。今一番面白いことは子育て。

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