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(編:講談社)
担当編集『忍たまつぶやきシールブックの段』について語るの段
『忍たまつぶやきシールブックの段』というシールブックが発売になりました。
「ありがとう!」などのつかえるメッセージをあしらったものや、「おのこしはゆるしまへん!」などの名言シール、スケジュールシール、自分でメッセージを書き込めるシールなど、バラエティに富んだ”使えるシール”が680円で16シート、約450枚も入っています。充実! とはいえ、シールブックをひたすら紹介し続けるこのコーナー、いい加減にネタが尽きてきました。そこで今回は担当編集にインタビューをしてみようと思います。
『忍たまつぶやきシールブックの段』担当編集 田中さん(仮名)を直撃
※画像はイメージです
うみこ:そもそもなぜ忍たまでシールを作ることになったんですか?
田中:私たちの部署では、様々なキャラクターでシールブックを作っています。人気がありそうなら、どんなキャラクターでも、とりあえずシールにしてみます。
うみこ:自分が好きなキャラクターのシールはみんな欲しいですからね!
田中:はい。それで、私も日頃は、忍たまとは全く関係のない仕事をしていたのですが、ある日思い立って、前々から自分が個人的に超大好きだった忍たまをさらっと他のシールブック企画に混ぜてみたらスッと通ったんですよ……。周囲の先輩方には「忍たまは本当に売れると思います!」なんてプレゼンを必死でしていましたが、私は「この企画がもし通ったら1日中会社で忍たま観れるじゃん! 最高かよ」と実はそれしか考えていませんでした。
(担当編集イチオシのSDキャラページ。曰く、「もはや尊い」らしい)
うみこ:それは編集者としてというか、人としてどうなんですか?
田中:自分でもひどい人間だと思いますが、忍たまへの愛の方が勝ってしまいました。
うみこ:実際編集中はどうでしたか?
田中:今回シールブックに使わせていただいたお話は、忍たま19シリーズから23シリーズまで。だいたい全部で470話くらいあって、1話10分なので、全部で78時間分くらいの素材がありました。なので、1か月くらい自分が持っているDVD、ドラマCD含め、しばらく勤務中、移動中、休日も、食事と風呂以外は繰り返し忍たまの動画を見て、音声を聞いていました。
うみこ:ええ~それはちょっと辛そうですね。
田中:辛かったですね。私は物心ついたときから、忍たまのアニメを1日中、死ぬほど観たいっていうのが夢だったんですよ。今まさに夢が叶ってるわけじゃないですか。この仕事が終わったら私は生きる目標を失って死ぬんじゃないかなと思ってました。幸せすぎて。
(平滝夜叉丸は「おまかせ下さい」、田村三木ヱ門は「まかせて下さい」と言うのがポイントらしい)
うみこ:へぇ……(引き気味)そう言う感じですか。なるほど。そもそも忍たまはどうしてそんなに好きなんですか?
田中:最初はね、土井先生だったんですよ。土井先生、忍者としても先生としても、超かっこいいじゃないですか。
うみこ:はあ……。
田中:だから土井先生みたいな先生がいたらいいのになぁと思って忍たまを見ていたんですよ。
(先生に褒められるシールはいっぱいあった方がいいと思ったのでたくさん作ったとのこと)
うみこ:今も土井先生に憧れてるんですか?
田中:はい。でも、今は自分が土井先生より年上になってしまったこともあってあの時のようなキラキラした感覚は消えてしまいましたね……(遠い目)。今はキャラクター1人1人というよりも、あの忍たまが生きる世界が好きなんです。
うみこ:忍たまの世界が好きっていうのはどういうことなんでしょうか。忍術学園に通いたい的な願望ですか?
田中:小学生くらいの時はそう思っていましたが、今はちょっと違います。忍たまだけじゃなくて、忍たまのご両親たちも、敵の忍者も、道端の山賊も、食堂のおばちゃんもヘムヘムも、ヘムヘムが頭で叩いてる鐘まで全部愛おしいです。
(食堂のおばちゃんのシールも多数ある)
うみこ:はぁ……(この人、何を言ってるんだろう……)。
田中:私、もし生まれ変わるなら忍術学園の瓦になりたいんですよ。
うみこ:え?(聞き間違いかな?)
田中:私のような人間が忍たまの世界に参入しようなんておこがましいのです。やっぱり瓦もダメかも……。私はあの忍たまの世界の砂利の1粒とか葉っぱの1枚とか空気を構成する原子の1粒とかに生まれ変わって、遠くから忍術学園のみなさんを眺めていたいんです。
うみこ:眺めてどうするんですか?
田中:どうもしません。明日を生きる糧にします。
うみこ: 忍たまファンにはいろいろな人がいるんですね……。
田中:そうです! もちろん本来のターゲットであるちびっこたちにもファンがいっぱいいるし、大人でもキャラクターの誰か1人がいろんな意味で大好きな方もいれば、キャラクター同士の関係性が好きな方もいらっしゃって、そのすべての人が今日の忍たまを支えているんですよ。そしてどの層のファンにもあまねく優しいわけです。忍たまは。ちびっこ向けの楽しい着ぐるみのショーもあれば、ファミリー向けのスタンプラリーもあり、お姉さん向けの2.5次元ミュージカルもあり、大人女性向けのグッズもあります。こんなにファンに優しいキャラクターは他にはいないです!
(2.5次元ミュージカルで人気の水軍たちと先輩たちのシールもあるらしい)
うみこ:本当に忍たまが好きなんですね。企画が通ってよかったですね。
田中:本当にありがたい限りです。全部入稿し終わった後は達成感とこれからはもう忍たまを職場で見られないという虚無感で死んだ魚のような眼をしていました。今はグッズを買って、毎日録画した25期の忍たまを見て、時々忍たまカフェとかミュージカルとかに行って延命措置を施している状態ですね。
うみこ:そうですか……満身創痍ですね……じゃあ、最後に何か1言……。
田中:このシールはスケジュールシール・挨拶シールとして、もちろん大人も使えるんですけど、ぜひお子さまにも買っていただいて、忍たまファンが増える一助になればと思っています。それは……そう、すべては20年後も忍たまをテレビで見るためです! 忍たま、フォーエバー!!
うみこ:ありがとうございました。
以上、担当編集さん、よくわからないながらも熱いお話をありがとうございました。いろいろと残念な担当編集の魂をかけたシールブックは680円で好評発売中です! 買ってあげて!
レビュアー
深夜アニメを愛するライター。池袋界隈を徘徊し、お金が余れば漫画を買い、時間が余ればアニメを見て、お腹がすいたらオマケつき食玩のお菓子を食べている。最近スマホゲームに課金する喜びを覚えた。三度の飯よりキャラが好き。かわいらしいキャラクターはもちろん、少しきもちわるいキャラクター、悟りを開いたような顔をしたキャラクターにも目がなく、ありとあらゆるキャラクターを布教するため仕事の合間に筆を執っている。
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