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大正期の隅田川 川蒸気の呼売屋──カラスヤサトシの文庫で100年散歩
「馬に狐を乗せたよう」とは「信用できない」「落ちつきのない」といった意味の慣用句だそうですが、はじめて聞きました。そのタイトル通り、頼りない、いいかげんな、落語に出てきそうな人物たちが織りなす喜劇。吉川英治は若いころ川柳家として活動していて、そのころの経験が色濃く出ている、作者にしては珍しい作品だそうで。大歴史作家の意外な一面、ぼんくらで楽しそうな日々が輝いてます。そりゃこのまんまではないでしょうけど。(カラスヤ)
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』第1巻など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。新刊『オレは子を見て育とうと思う』(竹書房)『毎日カラスヤサトシ』第2巻、『『カラスヤサトシ』8巻(講談社)『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』(新書館)、『カラスヤサトシの怖いところに手が届く』(集英社)大好評発売中です。
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