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人はビジネスマンとしてどのようにあるべきかを考えさえてくれるものだと思います。

憂鬱でなければ、仕事じゃない
(著:見城徹/藤田晋)
2014.08.11
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ビジネスというものに真摯に向き合っているお二人の往復書簡風なコール・アンド・レスポンスで記された、人は(ビジネス)マンとしてどのようにあるべきかを考えさえてくれるものだと思います。

このお二人の共著にはもう1冊『絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ』(電子版ではこの2冊が合本としても販売されています)がありますが、ぜひ2冊通して読んでいただきたいと思います。仕事をどのようにするべきなのかだけでなく、人はどのような姿勢で生きていくべきかが熱く語られています。

仕事というのは当たり前ですが、抽象的に存在するのものでも、生活の手段にすぎないというものでもありません。ご自身は否定しそうですが見城さんの姿勢にはなにか〈美学〉のようなものさえ感じさせます。
「顰蹙は金を出してでも買え」
「ヒットは地獄の始まり」
「天使のようにしたたかに、悪魔のように繊細に」
などの一見、逆説的に思える見城さんの言葉(=問題提起)も、お二人のやりとりを読むとそれが逆説ではないことがわかると思います。

この本では見城さんの問題提起を藤田さんは受け止めるという姿勢が感じられますが、二冊めの『絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ』では藤田さんが問題提起に対して激しく、刺激的に反応しています。ビジネスマンとしての藤田さんの姿勢はこの二冊目のほうがより強く感じられました。
「メモする―見る―メモする―見る―メモする」
という仕事での心がけでけでなく
「居心地の悪いところに宝あり」
「わが友・不眠症」
のような日々の過ごし方でのお二人の丁々発止とでもいうようなやりとりには爽快さすら感じます。

「誰とも違う自分へ」むけて藤田さんはこう記します。
「自分にとって何が本当に大切なのかをはっきりさせることは、とても大事です。そこさえしっかり見据えていれば、誘惑に負けることなく、ビジネスでも人生でも着実に歩みを進めることができるのではないでしょうか」
そして見城さんは宣言します。
「悪名は無名に勝る」
「死ぬ瞬間にしか結果はない」
と……。

レビュアー

野中幸宏

編集者とデザイナーによる覆面書籍レビュー・ユニット。日々喫茶店で珈琲啜りながら、読んだ本の話をしています。

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