中学2年生。優等生で委員長、かわいくて友達も多い主人公の神城千夏。問題なんて何もない……などと言うことはもちろんないのだ!
中学入学のころは希望に満ちた表情だったのに、1年後には神経が擦り切れすぎてギリギリ限界の毎日。おい、中学校っていうのは戦場かなんかかよ……。
どれだけ過酷なんじゃと思っていたら、そう、担任の、担任の塚田が、きっしょいんじゃ泣。(泣)じゃなくて、まじで泣きたくなるほど読んでて不快だった……。ゼロ距離教師のうざさでなく、完全にセクハラなんだよなあ。頭ぽんぽんとかイケメンでも今日日(きょうび)ゆるされないぞ。
うわぁあああきっしょい……千夏、おまえ……大丈夫なのか?
……うん、全然大丈夫じゃなかったな。
完全にキレちまった千夏は担任を階段から突き落とします。いやあ、まさに我慢の限界ですよ!
優等生の中から生まれ出たモンスターは「壊す」ことが楽しくて楽しくて仕方ない様子。
だからあれほどまじめなやつを怒らせちゃいけないって言ったんですよ。しかも美形。美形を怒らすならまだしも……あーあ、芸術点の高いサイコパスが生まれちゃったよ。たまんねぇよ。
↑ここまで第1話です。大充実の第1話!
壊すことを覚えてしまった千夏は、無害な顔で近づいてきます。
身近な人間、上辺だけの人間関係、ちょっとした希望とか、そういうものも片っ端からぶっ壊します。
しかし、そのぶっ壊したものが誰かの救いにもなっているのが、この作品のいいところだと思っています。正義ではなく、毒をもって毒を制す。まるで女神様のようなダークヒーロー。
今月に1巻がでたばかりなので、ぜひチェックしてみてください。こういうの好きな人にはめちゃくちゃ刺さりそうだ。
まだまだ暑い眠れない夜のお供に、ひんやり人怖サスペンスをどぞー!
レビュアー
不労所得で暮らしたい、ゲームと漫画とアニメとフィギュアが好きな典型的オタクくん。休日はサウナ。