子どもの頃に夢中になった“魔法少女マンガ”のワクワクが、ここにある
1話読むたびに胸が高鳴り、続きが気になって仕方ない。かわいい衣装や不思議なアイテムに憧れ、物語の世界へ飛び込むようにページをめくっていたあの感覚。
そんな“少女マンガを好きになった原点”を思い出させてくれたのが、遠山えま先生の最新作『魔法練習生 リリ・ラズベリー』(通称:マホリリ)です。
読み終えた今の率直な感想はひとつ。
「ああ、こういう作品を待っていた!」
令和の今だからこそ、この王道の魔法少女マンガが生まれたことがとても嬉しい。そして、これをリアルタイムで読める子どもたちが少し羨ましくなりました。
「なかよし」の王道をまっすぐ受け継ぐ魔法学園ストーリー
子どもたちの憧れの職業は魔法使い。その才能を育てるための魔法学校も存在する――。
設定を聞いただけで胸が躍るような、まさに王道の世界観です。
主人公は、魔法使いになることを夢見る14歳の少女、リリ・ラズベリー。
クロウの生徒たちの中には劣等感や諦めを抱えている子もいますが、リリはそんな空気さえも持ち前の明るさで吹き飛ばしていきます。
困難があっても下を向かず、自分にできることを探して進んでいく。その姿は王道主人公そのものであり、読んでいてとても清々しい気持ちになります。
「人を幸せにするのが魔法」
「人を幸せにするのが魔法」
強くなりたいから努力するのではない。誰かを見返したいからでもない。
誰かを幸せにしたいから頑張る。
その純粋な想いが、リリ自身を成長させ、周囲の人たちにも影響を与えていきます。
まっすぐな主人公がいて、友情があって、憧れがあって、乗り越えるべき試練がある。そのひとつひとつに心を動かされる楽しさを、久しぶりに思い出しました。
女の子の“好き”がぎゅっと詰まっている
女の子が「好き!」と思う要素が丁寧に詰め込まれていて、ページをめくるたびにワクワクします。
特に変身シーンの高揚感は、魔法少女マンガならではの醍醐味。
そんな気持ちが自然と込み上げてきました。
さらに、なぜ校長はリリを特別視するのか。亡き母親にはどんな秘密があるのか。次々と訪れる試練の意味とは何なのか。
今の子どもたちにこそ読んでほしい
そして何年後かに、
「マホリリ懐かしい!」
と語り合う日が来るのだと思います。
私たちが子どもの頃に夢中になった作品を、今でも大切に覚えているように。
王道だから古いのではない。王道だからこそ、人の心に残る。『魔法練習生 リリ・ラズベリー』は、そんなことを改めて感じさせてくれる作品でした。
あとがきで遠山先生は「アニメ化できたら嬉しい」と語っていますが、この世界観はきっと映像とも相性抜群です。
だからこそ今は、まずマンガでこの魔法の始まりを見届けたい。
そしていつかアニメ化されたとき、「1巻から追いかけていたんだよ」と胸を張って言いたくなる。
そんな予感に満ちた、これからが楽しみな一作です。








