温泉、DIY、蒸し料理……、「人生の楽園」へようこそ
団長なんて都合のいい責任取りで
誰がやっても変わんないのに難儀だよ‥‥
頑丈な奴に長く続けてほしい厄職ですよね
今回の騎士団長は何年もつのやら
それでもリンナ団長は頑張った。140連勤の末に、ようやくとれた有給休暇で「明日は温泉!」という日に無常な指令が! それは、アルディア王国の王族が通る山脈の安全確認と、調査書の提出。上層部に“いいように”使われる中間管理職に「No!」を言う権利はない。寝不足と疲労のたまった体をひきずり調査に向かうと……
リンナ団長は、なすすべもなくドラゴンに飲み込まれてしまう。
目覚めたところは、あの世か? 天国か?
こいつ馬鹿だ。
半年も閉鎖空間にいたから、頭がおかしくなっているんだ。
ブラックな職場に染まり、もはや“社畜”化しているリンナ団長は、早く職場復帰しようと胃の中で剣を抜いて大暴れ。アモンが築いた胃内基地まで壊しにかかると
再び目を覚まし、怒り心頭のリンナ団長。そんな彼女に、アモンはあるものを用意していた。
アモンから聞く、胃の中の生活は驚くことばかり。ドラゴンが飲み込んだものから種を採取して、ハウス栽培で生鮮食料品を確保。鮮度を保つため、氷魔法で氷塊を作って食料を保存。そしてチャチャッと作ったのは……
というか、家庭菜園にDIY、悠々自適のスローライフとくれば、土曜夕方の現実逃避番組「人生の楽園」ではないか! そう、この漫画は異世界ファンタジーの皮を被った“いい人生の歩き方発見漫画”なのだ。
*ドラゴンの胃では蒸気は吹き出していません。アモンは湯を沸かしています。
ワーカホリックのピノキオ譚
ある朝、リンナ団長が目を覚ますと、アモンが「プレゼントがある」という。それは、ドラゴンが飲み込んだ女性の服がぎっしり詰まったタンス。なかでも“見つけもの”だったのが、めちゃくちゃ良い生地のスウェット! これを着れば快眠間違いなし……なのに、リンナ団長は「いつでも任務に出られるように鎧は24時間着用」という歴代団長の暗黙のルールを縦に、断固拒否! しかし、実のところは、
しかし、アモンも折れない。なぜなら……。
胃の中だけでなく、胃の外の物語も展開する。失踪した団長を探す騎士団員が登場するし、そもそもドラゴンはどういう目的で世界を彷徨いているのかも分からない。なかなか先が読めない本作だが、リンナ団長とアモンは、脱出の糸口を見つけるため、未踏のドラゴンの胃の中を冒険することに。奇想天外なお話への“ワクワク”感と、“ほっこり”する展開に、つづく2巻が待ち遠しい。








