とびっきりキュートな夫婦が誕生!
単行本の帯には「そんなあなたが愛おしい。」とありますが、読了後には思わずこう言いたくなります。
――そんなあなた(この夫婦)が愛おしいかよ!
演じるキャラと素のギャップが愛おしい夫
そして自分と正反対のキャラを演じるがゆえに、自分の発したセリフにいちいちダメージを受けてしまう不器用さもまた愛おしいのです。
そんな夫を愛でる妻もピュアすぎる
見えないところでマンガを読み返し、セリフを確認する螢太。その努力を知ったことで、澪央の好感度は一気にアップ。螢太の一挙一動に萌え、思わずニヤニヤしてしまう姿がとにかくかわいいんです。
少女マンガでは通用しない現実にぶつかる
しかし当然、現実にはマンガ通りにいかない場面も訪れます。
その代表が「初夜」。
螢太は必死に参考シーンを探しますが、和泉くんが生きるのは“少女マンガの世界”。つまり、肝心なシーンは描かれていないのです。
――いや、もう本当にお似合いすぎる夫婦なんですが!と、こちらまでニヤニヤが止まりません。
“素の彼”にこそ心が動く理由
でも実際は違います。
彼女もまた、社長令嬢として決められたレールの上を歩んできた人物。恋愛経験が少なく、少女マンガの世界に心の拠り所を見出してきた過去があります。
だからこそ、クールでいじわるな“和泉くん”ではなく、ふとした瞬間に見える螢太の素の優しさに、本当の意味でドキッとしてしまう。
本当の自分を知ってもらうステップアップラブ
お互いの“かくしごと”がすれ違いを生みながらも、それを乗り越える中で少しずつ距離を縮めていく二人の関係性が描かれています。
結婚している大人同士なのに、驚くほどピュア。
そのギャップこそが、この作品のいちばんの魅力です。
きっと気づけば、この夫婦を“推したくなる”。
そんな予感に満ちた一作。
これから二人がどのように本当の自分を見せ合い、夫婦としての距離を縮めていくのか。
その歩みを、ぜひ見守っていきたい作品です。








