二次会で“運命の人かもしれない人”に会った?
『僕はあの夜あの子と』は、まさにめくるめく宝探しの物語だ。“直”は、酔っ払った翌朝、目覚めると裸でラブホテルのベッドに1人寝ていた。なんだかハッピー&スッキリした気分だが、隣にいるはずの相手はどこに行った? そもそも相手は誰?
記憶をたどると、まず思い浮かぶのは前日の夜のこと。
直は二次会で出会った女性たちに連絡して“あの夜”を思い出そうとするが……?
「あの夜のこと覚えてる?」
あの夜、直はいろんな女性と会話したのだ。たとえばタバコを吸いにふらりと現れた“田上さん”。
そういえば深い仲の人との会話は最初から濃厚だとは限らないし、大抵はなんとなく始まる。なので直と“あの夜の女の子”かもしれない女性たちとの会話にも際どく期待してしまう。ちなみに、直は「田上さんは絶対にちがう」と結論づけるが、田上さんとの会話がとても重要だったことも、やがて思い出す。
とにかく直が記憶をだいぶ失っているので、会話を重ねてそれを取り戻していくことになる。“灯さん”の回も会話の綱引きがすばらしかった。
でも、どうやら灯さんでもないようで……。ところがそれで終わりではない。“あの夜の女の子”ではない女性たちが、直に見せる顔やしぐさや言葉からドラマがどんどん生まれるのだ。
ところで、もしも直が記憶をなくしていなかったら、直は二次会で会った女性たちとどうなったのだろうとつい考えてしまう。それこそ運命のすれ違いなのではと思うようなことがたくさんあるのだ。
直はロマンチックな男だ。でも、なぜ“あの夜の女の子”なのか。それが運命かもしれないから? では運命とはどういうものなのか。








