見てくれ! オレの下星崎小鶴ちゃんを!
本作『君はおれの優しくない春』は、そんな氏岡君が恋をするラブコメである。その相手とは、下星崎小鶴ちゃん。彼女はこんな人なのだ。

「下星崎ちゃん、めっちゃかわいい!」
「好き!」
「大好き!」
下星崎ちゃんが、いかに魅力的か。それを訴えるために、このレビューを(許される限り)下星崎ちゃんのコマで埋め尽くそうと思う。それ以外を見たければ、コミックスを買って読んでほしい。切に!
下星崎ちゃんは氏岡君と同じクラス、それも隣の席だった(これは偶然だが、ラブコメ的には必然だ)。彼女を観察していると、なにか様子がおかしい。

違うのだ!

と、そこに運悪く、すごいスピードでサッカーボールが!
身を挺して氏岡君を守る下星崎さん!

なんか、今、音が鳴ったぞ! 氏岡君の胸あたりで鳴ったぞ! 「友だちになりたい」って言ってから1分、いや30秒も経たないうちに、恋になったぞ! このシーンで、頭にVaundyの「踊り子」が流れてもおかしくないはずだが、私の頭ではなぜかポケモンが進化したときの音が鳴った。
はたまた別のシーン。根も葉もない悪い噂のせいで、怖い先輩から呼び出された氏岡君。
この俺に挨拶も無したぁ……
何様のつもりだ
ッア゛——ン!??

そして……

もう「くぅ~~~」としか言えねぇ。
怪しいギャル登場!
これは青春なのか?
青春を謳歌するって、これでいいのか?
そんなある日、怪しげなギャルが現れる。氏岡君に容赦ない壁ドンを食らわせて……
氏岡って下星崎ちゃんと付き合ってんの?
じゃあ氏岡の片思いか
好きなんでしょ
下星崎ちゃんのことが
私がお前の恋路に手を貸してやってもいい
実は丹波冬子、漫研に所属してラブコメを描いている。「誰もがキュン(ハートマーク)する作品を描くためには、やっぱリアリティが大切だと思って……!」と、恋路に手を貸す代わりに取材させろと迫ってきたのだ。
なにこれ、なんのメタ構造?
しかし丹波冬子、すべてにおいて直球しか投げない女性なのだ。そして荒っぽい。氏岡君を掃除道具のロッカーにブチ込んで、下星崎ちゃんを呼び出して聞く!
下星崎ちゃんは氏岡のこと好き?
すると……




さて、どうなる?
最後に残りもう1枚、最高の下星崎ちゃんのカットを皆さんに。

言っとくけど、そのコンビニまんは激アツだぞ!