高嶺の花を覗いてみたら
『PEEP』の主人公・大葉陸がこっそり覗いているのは、「C.B」と名乗るエッチなコスプレアカウント。以前からフォローしていたけれど、ここ最近さらに露出が過激になっており、胸元のホクロが目につくように。
子どもの頃は泣き虫だった深愛を陸が守ってあげていた。昔の陸は輝いていたし、深愛だってかわいくておとなしかったのに……今はこんな裏の顔を持っている(かもしれない)なんて!
「C.B」はフォロワーの煽りにノッてどんどんエロい投稿が増やしていき、学校でまで撮影しているようだ。
「僕はあなたが誰か知っています」……「C.B」にDMを送り、意を決して撮影場所である屋上へ向かった陸に思わぬ事態が降りかかる。
これはヤバい、ヤバいよっ……!
あんなところを見られたというのに、藍花は陸に恥ずかしそうな顔を見せないどころか、口止めしようともしない。
混乱する陸をよそに藍花がやけに堂々としているのは、藍花もまた、陸のことを見ていたからだ。
気づけば陸も、自分の恥ずかしい写真を藍花に撮らせてしまっていた。
「C.B」かも?という疑いも消え、距離を感じていた深愛ともまた話すことができるようになった。もう藍花に近づきすぎない方がいいと陸が思い始めたタイミングで、
不穏な予感を感じながらも藍花を拒めず、陸は彼女の意のままに動いてしまう。藍花が屋上でささやいた「これで私と一緒だね」は“対等”という意味の「一緒」ではなかったようだ。
このマンガは「青春×愛憎サスペンス」とのこと。藍花の考えていることは読めないし、陸が時折見せる主人公らしからぬ闇は気になるものの、女の子たちはそれぞれに魅力的でエロく、陸にとっておいしい展開も多い。
それだけに、今のところはサスペンスと言うより、インモラルなエロスでは……? こう思いながら読み進めていくと、1巻最終ページでガツンと殴られるので要注意だ。
うん、確かにこれはサスペンス!