「ストレス限界アイドルと陰キャオタクが出会う話」としてXに投稿された第1話が、2.5万いいねを獲得! 「私の妄想が再現されている」「全オタクが憧れるやつ」「カサカサな心が潤った」「プリンが食べたくなる!」など、多くの反響を呼び、注目を集めている胸キュン少女マンガ『愛がなければアイドルできない』が2024年10月11日に発売されました。
16歳の乃愛(のあ)は、人気アイドルグループ・ILYのイブキを神と崇めるアイドルオタク。陰キャであるがゆえに、好きを共有できる友達もいません。
そんな乃愛がある日、ライブ後に寄ったコンビニでまさかのイブキと遭遇!
驚きつつも、疲れ果てた様子の彼を放っておけず、ガチファンであることを隠しながら手を差し伸べます。
この出来事をきっかけに、乃愛はイブキにとって「友達以上恋人未満、プリンのような存在」に……!? 乃愛の存在が、イブキにとって心の癒しとして大きな支えとなっていく様子に、思わず応援したくなる読者も多いはずです。
本作の最大の魅力は、何といってもイブキというキャラクターです。低糖質ではなく普通のプリンが食べたいと涙を見せたり、
かっこよさと可愛さを併せ持つイブキに、第1話からファンにならずにはいられません! 彼の何気ない行動や表情には、アイドルとしてのプロ意識と彼自身の素直な気持ちが表れており、読者もまたそのギャップに惹きつけられることでしょう。
さらに、イブキに救われたと感じる乃愛の存在も、ストレスが限界に達していたイブキにとって「救い」になっていきます。乃愛と話すときにふっと表情が柔らかくなったり、「ファンのためにもアイドルを頑張りたい」と真っ直ぐに伝える姿に、「私もずっと推していくからね!」と心の中で応援したくなります。
純粋無垢といえば、乃愛も負けていません。神と崇めていた推しから「友達じゃ足りない、俺にとってのプリンになって欲しい」と言われ、戸惑いつつも、アイドルとしてのイブキを変わらず推し続け、普通の男の子としてのイブキを全身全霊で支えようと奮闘する姿は健気(けなげ)そのものです。
真っ直ぐでひたむきな2人の関係は、尊さにあふれています。今後の恋愛関係の発展ももちろん楽しみですが、それぞれが相手のために何ができるかを思いやる今の関係をもう少し見ていたい気持ちにもなります。
推しと偶然の出会いを経て知り合いになれたら……なんて妄想、誰しも一度はしたことがあるのではないでしょうか。(私は一度なんてもんじゃありません!)そんな妄想を胸キュンたっぷりに昇華してくれている本作。少女マンガ好きはもちろん、三次元に推しがいる全オタクに手に取っていただきたいです。本作が描き出す夢のような展開に心が潤い、明日も頑張るパワーをもらえることでしょう。
……あ、読む際には、プリン(低糖質でも普通のものでも、お好きな方)を用意するのをお忘れなく!
レビュアー
Micha
ライター。フリーランスで働く一児の母。特にマンガに関する記事を多く執筆。Instagramでは見やすさにこだわった画像でマンガを紹介。普段マンガを読まない人にも「コレ気になる!」を届けていきます!
X(旧Twitter):@Micha_manga
Instagram:@manga_sommelier