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2022.11.03

レビュー

加齢上等! ラクしてキレイになるため今日も一生懸命。ズルい美容がここにある

早くマスクがいらない生活に戻りたい!! と思いつつ、マスクとZoomのおかげで、すっかり“はしょる”ことを覚えてしまった私。
これに年齢も加わり、ついつい自分を甘やかしてしまいそうな今日このごろですが、『けっきょく! おんなのはしょり道』を読んでいると、キレイになりたいという気持ちだけは忘れちゃいけないよね、と再認識させられました。

【やるも美容、やらぬも美容の巻】

美容系女性誌『VOCE』で、連載15年目に突入した『おんなのはしょり道』。
その5巻目ともなると、スタートに38歳だった著者の伊藤理佐さんも53歳。
そりゃ、外見へのこだわりが強かった若い頃とは違う悩みが出てくるのも当然です。



実はコレ、よく思います。救急搬送されたとき、ヨレヨレの下着だったらどうしようって。
だから断捨離ついでに、古い下着や古い服を処分したのですが、最近は遺品整理に来た人から“貧乏くさっ”と思われないように、というのも加わりました。
少し前まで、こんなこと思わなかったのになぁ。

【キレイな証明写真を撮りたい!の巻】

今回、私が一番前のめりで読んだのは、証明写真の話。
毎度、証明写真機からスコンと写真が出てくると、「えっ、これが私? もう1回撮り直したい!!」と思いつつ、お金をケチって変な写真で妥協していた私。
しかし、リサ様は違います。何度も、何度も撮り直してる(笑)。





今どきの子と違って、自撮りに慣れてない! キメ顔作れない! キレイに撮れる角度を知らない! ナイナイづくしのビバ50代にとって、この情報はかなり貴重です。

できれば、もっと早くに知りたかった!! そうすれば、母親と同じ顔をした10年もののパスポート写真も、もう少しマシだったかも。

【時代を超えた美人の巻】

ある日、日本舞踊の発表会で、娘とともに“白塗り”をすることになったリサ様。
事前に衣装とカツラ合わせはやったものの、顔はスッピン。
だから白塗りが「吉」と出るか、「凶」と出るかは、当日までわからないというスリリングな賭けでしたが、発表会での周りの評判は「吉」。
すっかり気をよくしたリサ様は……、


あちらこちらから褒(ほ)められるので、ご主人にも褒めてもらおうと写真を見せることに。
ご主人は『伝染(うつ)るんです。』など、多数の著書がある人気漫画家・吉田戦車先生なのですが……、



有名人のご家庭を“のぞき見”できる楽しさよ。
ちなみに、吉田戦車先生との結婚は、「ヨシダ狩り」「ヨシダをゲット!!」呼ばわり(笑)。こんな言い方ができるのは、リサ様しかいません。さすがです!!

この『けっきょく! おんなのはしょり道』を読んでいると、「はしょり道」の歴史とともに、自分も年齢を重ねたことを実感します。
だから、「こんなことがあってさぁ」という女友達の楽しいおしゃべりを聞いている気分でした。
しかもその友達は、美魔女とは一線を画す、キレイではありたいけど、美容に手間と時間はかけたくない!! はっきり言ってめんどうくさい!! という類友(るいとも)。
これを読めば、きっとあなたも仲間がいた!! と思いますよ。

レビュアー

黒田順子

「関口宏の東京フレンドパーク2」「王様のブランチ」など、バラエティ、ドキュメンタリー、情報番組など多数の番組に放送作家として携わり、ライターとしても雑誌等に執筆。今までにインタビューした有名人は1500人以上。また、京都造形芸術大学非常勤講師として「脚本制作」「ストーリー制作」を担当。東京都千代田区、豊島区、埼玉県志木市主催「小説講座」「コラム講座」講師。雑誌『公募ガイド』「超初心者向け小説講座」(通信教育)講師。現在も、九段生涯学習館で小説サークルを主宰。

公式HPはこちら⇒www.jplanet.jp

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