Twitterフォロワー数49万人を超えた実話ツイートを漫画化した『僕の彼女は最高です!』。第3巻の発売を記念して、原作者・伊織さんと「男前な彼女」のインタビューが実現しました! 素性が明かされていないため、ネットでは「架空の存在」説も流れた2人。遂にそのベールを脱ぐ!?
「絶対にだまされないぞ!」“講談社の編集者”を超警戒
──男前すぎる彼女との日々を綴ったTwitterが大反響! 講談社から漫画化のオファーがきたときはどんな気持ちでしたか?
伊織 これは詐欺かいたずらに違いないと(笑)。
彼女 まったく信用してなかったよね。絶対にだまされないぞ!って(笑)。
伊織 連絡をいただいて、藤井さん(担当編集者)のTwitterを見てみると、フォロワーに著名な漫画家さんもいたんで、ちょっと信用してもいいのかなーと。でも、きっとWebコミックとかそういうので、試しに単発でやってみませんか?って程度の話だろうと思っていたところが、まさかの『別冊少年マガジン』連載で……。世の中、何がどう転ぶかわかりませんね。
──漫画化されたイラストを見た第一印象は?
伊織 誰だよ!と(笑)。
彼女 めっちゃかわいいなって思いました。こんなにかわいく描いてもらっていいのかなと(笑)。
──実際のお2人もステキですよ! でも、素性が明かされていないので、ネットなどで「実在しないのでは?」なんて書かれていますが。
伊織 そうですね。でも僕からは「実在しますよ!」としか言えないんで……(笑)。素性を明かさないのは、漫画ってあくまで2次元の世界なんで、読者の夢を壊したくないってことですね。
彼女 漫画の連載が始まって、普通だったら経験できないようなことがたくさんあって、誰かに話したい!って気持ちもあるんですけど、そこはぐっと抑えて、家族にも話していません。
伊織 親に話すと親からおばさんに話すでしょ。おばさんが従兄弟に話す。従兄弟の口なんて軽いもんですよ! だから絶対に、親といえども秘密にしています!
彼女はなんでも半開き!? 「火だるまになるところでした」
──漫画の中ではラブラブなお2人ですが、お互いに不満はありませんか?
伊織 彼女は何でも「半開き」のままにするところがあるんです。冬にガソリンスタンドで灯油をポリタンクに入れて持ち帰るときにも、彼女がフタをちゃんと閉めていなくて、僕がそれを抱えて歩いていると、途中で服がベチョベチョに濡れてきて……。
──うっかり歩きタバコの人とかとすれ違って火の粉が飛んできたら火だるまじゃないですか!
伊織 さすがにその時は命の危険を感じて本気で怒りましたね。ほかにも、ボディクリームやマニキュアのフタが半開きになっていて、それを踏んだり倒したりして、中身がバーッで出てしまって片づけが大変です。
──彼女さんは伊織さんへの不満は?
彼女 私は……ないかな?
──100%カンペキな彼氏ってこと?
彼女 うーん……食べ終わった食器を水につけてくれないんですよ。そこだけです。水につけておかないと洗うのが大変じゃないですか。カレーとかだと最悪。
──ということは、それさえやれば100%カンペキ?
彼女 でも絶対にそこだけは頑なにやってくれないんで、一生100%にはならないと思いますね。100%になっちゃうとそれ以上がないんで、99%でいいと思います。
伊織 ちょっとそれ、取材用に盛ってない?
彼女 そうかな(笑)。でも本当に直してほしいところは、今は思いつかないです!
『僕の彼女は最高でした…点』それ、おかしいでしょ!
──読者はお2人の結婚についても気になっていると思うのですが。
伊織 もちろん結婚はするつもりです。でも、具体的にいつっていうのは今のところ考えていないですね。同棲も長く、今も結婚生活と似たようなものなので。
──作品の中で彼女さんはどちらかというと結婚に前向きな印象を受けるのですが。
彼女 一緒にいて楽しいってことはもうよくわかったので、このまま結婚したいです。でも、焦らなくても、この人とならいつでも結婚できるって思っているので心配はしていません。
──『僕の彼女は……』が『僕の妻は……』に変わることはない?
伊織 ただ、『僕の彼女は……』の最終回をよく考えるんですよ。この漫画、どうやって終わるんだろうって。仮に明日終わってくださいって言われても、どこでも終われるし(笑)。この漫画の最高の終わり方を考えたら、結婚して『僕の彼女は最高でした!』になるのがベストなんだろうなと。でも、漫画のために結婚するっておかしくないですか?
彼女 おかしいよ!
伊織 まあ、あまり形にはとらわれず、これからも楽しい日常が続けばいいんじゃないかと思っています。
『僕の彼女は最高です!』第3巻の発売を記念して、本人たちがナレーターを務めるプロモーションビデオ(PV)の制作に挑戦! 初めてのアフレコに挑戦した2人のドタバタ収録現場レポートを後日紹介します。お楽しみに!!
(6月14日公開予定)
撮影=山本遼
取材・文=長迫弘