去年、旦那デスノートなるものがネットで話題になり、世の中の旦那さんたちが震撼したのは記憶に新しいわよね。
でも読まずに「女って怖い!!」と思うのは早いわ。よく読んでみると、女性側に共感しまくってしまうような酷い旦那さんがうじゃうじゃ。怖いのはどっちかしら。
その旦那デスノートに負けず劣らず、このコミック、まあなんてエグいんでしょう。登場人物がもれなく全員ドロドロ。重いもの背負いすぎ、拗らせすぎ。
でもこじれているものほど気になるのよね。そんなあなたは、「人の不幸は蜜の味」だから?
それとも他人と比べることで自分の幸せを噛みしめるため? それとも「同じ穴の貉(むじな)」だから……?
絵に書いたような幸せな家庭、高森家。主人公の杏寿(あず)は30歳、ネイリストの仕事も軌道に乗りつつあり、育児に仕事に元気一杯奮闘中。夫は大手ゼネコンに勤務する純平。単身赴任中で週末だけ帰宅する生活だけど、杏寿と娘の七香を第一に考えてくれる優しい最高の旦那さま。
そんな平和なある日の晩、純平から杏寿に1本の電話が。
──実は……杏寿に謝らなきゃいけないことがあるんだ……──
純平は会社の事務の女の子、井筒里奈からの「私と純平さんって何か職場でウワサになってるらしいですよ」というメールに驚いて、里奈の旦那さんが留守の夜に話を聞きに行ってしまった。そしてタイミング悪くそこに旦那さんが帰宅して、激怒されたと。
本当に何もなかったと釈明する純平。
こんなことがまさか自分の身に起こるなんて……。
ボロボロの状態で迎えた翌日、ついに里奈の旦那さんから杏寿に電話が。そこで信じられない言葉が……!!
うっわー。さ・い・あ・く!! さ・い・てー!!
こんなの私だったら頭真っ白になって寝込むか暴れるわ。それこそデスノートに書き込みたいわ。
浮気の事実もきついけど、嘘をつかれていたっていうことのダメージって大きいのよね。私もあったわ……恋人に「浮気してない! 信じて!」と言われたのに嘘だったこと。ふふ、普通に消えてほしくなるわよね……。
純平から
──杏寿と離婚なんてしたくない
お前達を失うなんて耐えられない──
と謝罪された杏寿だが、心は揺れる。まあ揺れますわ。離婚すべきか、いや、娘のために別れちゃいけないのか。
許す? 許さない? どの道を選べば幸せになれるの?
子どもがいない状況なら即離婚でもいいと思うのよ、私は。でも子どもがいるとなると話は違う。子どもへの精神的な影響、経済的なことをことを考えてじっと我慢している奥様たちが世の中にどれだけいることでしょう。
真面目な話をすると、私は子どものこと第一に考えてほしいわ。杏寿の子どもも里奈の子どもも幸せになってほしいわ。子どもは親を選べないからね。
そんな揺れ揺れの杏寿をよそに、里奈から純平への誘惑は更に加速するのです。
なんて怖い女、里奈。ガクブル。
一方杏寿も、出会い系で知り合った黒井由伸との関係を深めていってしまう。ヘア&ネイルサロンを8店舗も経営する黒井に対し、第一印象こそ「厚かましくてチャラい男」だったのに、次第に仕事に対する価値観の一致を見いだしたり、浮気された杏寿のことを全身全霊で理解しかばってくれる態度にドキドキしたり……。
そして傷心の杏寿は黒井になびいてしまうのか……?
高森夫妻×井筒夫妻×黒井×謎の女・麗華。
この三角関係ならぬ六角関係はどこへ行くのか!?
裏で麗華と工作していたことがバレた里奈は、追い詰められた先でどんな行動に出てしまうのか!?
早く、どうか早く6巻を読ませて!! ドキドキが止まらないわ!!
1月26日からテレビ朝日系列でもドラマが始まっているわよ。仲里依紗ちゃん、『あなたのことはそれほど』(TBS)でも不倫される妻=「サレ妻」だったのに、またなの……!? でも里依紗ちゃんを怒らせると怖いことは『あなそれ』視聴者なら知ってるわよね……。
里奈役の松本まりかちゃんの「あざと可愛さ」も既に話題のようね。コミックもドラマも目が離せないわ。
ホリデイラブの特設サイト(http://www.tv-asahi.co.jp/holidaylove/#/?category=drama)なんてものもございます。私も覗いてみましたが、男性の意見や感想が非常に興味深いですね。女性の感想はまあ読まなくても大体わかる。でも男性は不倫容認しちゃうのかしら、それとも真面目を突き通すのかしら、と気になって読んでみたら……あとはご自身でお確かめくださいませ。
不倫の予定がある方、可能性のある方は、どんな心理に陥るのか・どんな修羅場や顛末が待っているのか、このコミックでぜひ予習をしてからにしましょうか。にっこり。
※特設サイトはこちら⇒http://www.tv-asahi.co.jp/holidaylove/#/?category=drama
レビュアー
占い鑑定士、ヒーラー歴15年。鑑定してきた人数は1万人を超える。漫画と映画と舞台をこよなく愛する○5歳。