連合試写会で異例の多数の応募を記録しました映画『ミュージアム』。この機会に作者の巴亮介氏に、いままで明かされることのなかった〝制作の舞台裏“を語っていただきました。
巴亮介氏が〝制作の舞台裏″を語る
――このようなサスペンス・ホラー作品を描こうと思ったのはなぜでしょうか?
打ち合わせ中いくつかのアイデアを出して、『ミュージアム』のアイデアが一番編集さんの反応が良かったので進めていったと思います。
――〝蛙のマスクをかぶった殺人鬼″という人物設定を、どうして思いついたのでしょうか? なぜ〝蛙″だったのでしょう?
蛙にこだわりはないです。犯人は雨の日に犯行を重ねるので雨に関連したマスクを選びました。雨に関連していれば何でも良かったです。
――独自の〝戦慄の処刑方法″は、どのようにして発想されたのでしょうか? 発想の参考にしたものなどはありますか?
生活圏内にある身近な悪事や後ろめたい事をあげて、その中から描きやすかったり伝わりやすそうなモノをチョイスしました。
――読者や作品を読んだ友人、知人のかたの反応はどのような感じでしたか?
内容に関しての感想はあまりなく「読んでるよ」とか「単行本買ったよ」などの励ましを頂きました。
――作品をつくるうえで、何か参考にしたもの(小説・映画・アニメなど)はあったでしょうか?
様々な映画を教科書にしながら取り組みました。
――連載をはじめる前からエンディングは決まっていましたか?
連載を始める前に描きたいラストはあったのですが、表現的NGが出たので描けませんでした。
――読み進むにつれて、あまりの恐怖に脱落する読者が続出したと聞きました。また逆にこの作品世界にのめりこんだ読者もいます。これについて何か感想はありますか?
残酷な描写で不快な思いをさせてしまったヤンマガ読者様、申し訳ありませんでした。
――1ページのコマ数・セリフなど全体をとおして比較的少なくて余裕のある描きかただと思いましたが、意図されていたのでしょうか?
セリフやコマを少なくしようとは思っていませんでしたが間とテンポは意識して描いてました。
――43・44号で新作が掲載されました。最後に「―完全終劇―」とありましたが、本当に続編の予定はありませんか? または類似した作品を描かれる気持ちはありますか?
今の所どちらも全く無いです。
――次回作はどんなジャンルのものを描きたいと思っていますか?
SFモノを描きたかったんですが画力が全く足りませんでした。背伸びせず身の丈にあったモノを描けたらいいなと思います。
――最後に愛読してくれた読者へ、または次回作についてメッセージをお願いします。
次回があるかはわかりませんが、もし連載や掲載をさせていただく機会がありましたら目を通してやってください。しょうもない作品を読んでくださり本当に感謝です。ありがとうございました。
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