亀がおとなしいなんて誰が言った!? 頑固で食いしん坊で嫉妬深い亀のジョンソンと、アラサー女子・はるか。ひとりと1匹の同居生活コミック『亀のジョンソン』単行本発売を記念してかわいいスタンププレゼントと、亀好きの著者・大島安希子さんインタビューを公開! 「亀ってこんなにカワイイんだ」! あなたもきっと亀に会いたくなりますよ。
著者:大島安希子さんインタビュー「NO 亀、NO LIFE!?」
──亀の面白さに気づいたきっかけは?
2012年10月に、母とふたりでペットショップに行ったときです。本当はネコを見に行ったのですが、3センチくらいのクサガメを見かけたら、一目ぼれしてしまって1匹お迎え(買って)しまいました。それまで亀をかわいいと思ったことはいっさいなかったんですけど……。
──いまでは大島さんは亀を4匹飼っているんですよね。
最初に飼ったクサガメ(銀二)が1匹では寂しいかなと思って、もう1匹(欣二)お迎えにいきました。母は亀が苦手だったので、「2匹も!」と怒っていましたけど、その2ヵ月後には関羽と張飛というギリシャリクガメを2匹お迎えしちゃいました。
──やっぱり各々個性がちがいますか?
ちがいますね。銀二(クサガメ・メス)は頭脳派、欣二(クサガメ・メス)は超単純です。ギリシャリクガメにしても張飛(オス)は天上天下唯我独尊な性格なのですが、関羽(オス)は神経質です。全然違っていておもしろいです。
──ジョンソンのように感情表現も激しい?
4匹ともタイプは違いますが、だいぶ感情表現が激しいです。あわてんぼうだったり、短気だったり……。
──ジョンソンの頑固だったり、嫉妬深かったりするエピソードも彼らの実話がもとなのでしょうか?
もとにしていますね。張飛はよく部屋から逃亡しようと3時間くらい奮闘して力尽きています。欣二は私が他の亀の足を拭いていると、その手に乗っかってきます。食い意地エピソードも実体験です。果物が好きな関羽は、お皿に果物を盛っているときに、待ちきれず手にかみついてきます。
──亀と暮らしていて大変なことはありますか?
クサガメは慣れてくれるまでに2年かかりました。リクガメはすぐに慣れたのですけれど……。
──水替えや病気など気苦労が多かったのでは?
飼いはじめの頃は毎日の水替えでノイローゼになりそうでした(笑)。 慣れてきたら水の汚れ具合で頻度を判断できるようになりましたが……。電気代も最初の頃はだいぶ上がってしまいましたけど、カーボンヒーターやアルミシートを駆使して抑えられるようになりました。
水カビ病疑惑も実際にあったことです。実際は亀同士のケンカが原因のケガだったようです。
それになんといっても空気を読んでくれないんです、亀は。水槽を掃除している最中に足に乗ってきたり、寝ているときにマウント行動を取ってくるんです(笑)。
──亀との暮らし、大変ですね(笑)。逆に良かったことは?
空気を読んでくれないんですけど、それも実は魅力だったりします。自分が落ち込んだり、怒っているときでも亀はいつもどおりなので、通常モードに引き戻してくれるんです。あと、寝ているときに亀が寄ってくると安心します。ちなみにクサガメはコケのにおいで、リクガメは干し草っぽいにおいがします。小動物のようにつぶしてしまう心配もないですし。亀のマイペースさは私のようにちょっと神経質な人にはちょうどいいのかもしれません。
──最後に、読者の方と未来の亀オーナーの方へのメッセージをお願いします。
まずは読者の方へ。気の強いクサガメのジョンソンとの亀ライフをご堪能ください!
それから亀をこれから飼う方へ。自分が死んだあとも亀たちが生きられるように、亀貯金をすることをオススメします(私もやっています!)。あと、亀は食べたらすぐにフンをするので毎日臭いですが、掃除をちゃんとすればにおいはすぐになくなりますので、亀愛で乗り越えてください!