4月15日に初の漫画単行本『制服ロビンソン』第1巻が発売になった箕星太朗氏。 社会現象にもなったあの国民的恋愛ゲームをはじめ、キャラクターデザイナーとしてこれまで数々のゲーム作品に携わってきた氏が、なぜ漫画を!? 「草食系青春サバイバル」というユニークな世界観の源泉から今後のストーリー展開まで、ざっくばらんに語っていただきました!
漫画連載デビュー作がついに単行本になりました。いまのお気持ちはいかがですか?
学生時代の自分に「いつかは、いいことがあるから頑張れ!」とエールを送りたいです。これだけ描いたのかと、1冊分ですが感慨深く思っています。何十冊、何百冊を描いている他の先生ってどんなだけすごいねん! って。改めて漫画家の先生への尊敬の気持ちが大きくなりました。
どのようないきさつでこの作品を描こうと思われたのでしょうか。
初めて講談社にうかがった時に受付が木で囲まれているのを見て、緑に占領された人類が滅亡した未来の都市を思い浮かべました。「そんな世界で草食系の自分が生きるとしたら、どうなるんだろう?」と思ったのが始まりです。よく肉食と間違われますが、自分は草食系紳士です(笑)。
世界観や設定で特に大事にされた部分や、こだわりポイントがあれば教えてください。
SFっぽいような、ミステリーのような、コメディのような、恋愛モノのような、「箕星太朗っぽいね」と思ってもらえるヘンテコな世界を描ければと思っています。
作中でお気に入りのキャラクターは誰でしょう?
描くのと動かすのが楽な九頭(くず)はとてもいい子です。9番目の生徒として、仲間に合流してからのおしゃまな九頭を暖かく見守って頂けたら嬉しいです。男子では、不幸せなフラグが立っている八反が好きです。
もし作中世界に箕星さんご自身が送り込まれたら、どんな風にサバイバルしますか?
タマゴラスで山ほど食物持ってきて、「今日はカールにしようかな? やっぱポテチ?」みたいなカウチポテトな感じの生活を過ごしている気がします。
少しだけでいいのでこの先の展開を教えてください!
はたして愛は地球を救うのか? 登場人物たちのエピソードと関係性が発展していきます。 また、「学校以外の場所に生存者がいるのか」という謎が並行して物語は進みます。 読者の皆さんに「自分がこの仲間の1人だったら」と想像していただけるような青春物語になればいいなと思っています!