『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』で知られる謙虚なサークルが原作を手掛けているという点でも注目の本作。
ファンタジー作品とドラゴンの相性は抜群ですが、ボスキャラや野生のドラゴンではなく、兵器として国が管理し、飼育員によって世話をされている、というのが本作でのドラゴンの立ち位置。
主人公となるのは、ブリード=スタリオンという竜師です。無敵の竜騎兵団を率いる、現大陸最強の軍事帝国ドラゲニアで、花形である竜騎士を羨ましく思いながら、地味で重労働な竜の世話をしていました。
周辺国をほぼ制圧し終えたドラゲニアでは、過剰な戦力は不要という軍縮の流れのなかで、コストのかかる竜の価値も低下。そして竜師はリストラされ、ブリードは20年働いた職場をクビとなってしまうのです。
竜師ってどんな仕事?
老竜バルバロッサ
人生一変、ある女性との出会い
しかし、ブリードとバルバロッサは見事なコンビネーションを発揮して、この騎士と飛竜をノックアウト。しかも、余計な火種を生まぬよう怪我をさせることなく戦いを終わらせました。ところが、飛竜の様子がヘン。ブリードが調べると、この飛竜は蛇に咬まれており、その毒が体内に回りかけていたのです。
ブリードの竜師としての技術は超一流
本作の世界においては、竜を操るのは一対一が原則であるという記述もあり、100頭の竜を引き連れるブリードがいかに異次元の操竜術の持ち主なのかがわかります。
ブリードがフィアナの提案を受け入れた最大の理由。それは「この人の力になりたい」という思いでした。
彼が20年働いたドラゲニアでは、クビになった際に上司からこんな扱いを受けています。
小国へと移ったブリードは、バルバロッサを筆頭に100頭の竜たちと、いったいどんな成り上がりを見せるのか。彼らが巻き起こすであろう快進撃に、ワクワクが止まりません。
国を追われた竜師さん、拾われた隣国でうっかり無双してしまう。~弱小国家が大陸最強の竜の楽園になるまで~(1)
原作 : 謙虚なサークル
著 : 佐藤 駿光








