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全国にさきがけて東京で3月21日に桜が咲いたのを皮切りに、各地で桜の見頃を迎え始めています。都内にお住まいの方はもうお花見を済ませた頃でしょうか。
桜を鑑賞できるくらいの気温になると、ようやく体も心も動き出し、長い冬になまった筋肉をほぐしたくなってきますよね。
今回は都内近郊にお住まいの方にぜひ読んでいただきたい、お散歩コースの手本になるような本を紹介しましょう。
「東京砂漠」という歌謡曲が売れたのは、1976年のことだそうで、以来、楽曲ではよく緑が少なく温かみがないような表現をされることが多いのが東京です。
ですから、「東京には森がある」と言うと驚く方も多いかもしれません。「森と言っても奥多摩のほうだけでしょ」などと言う人もいるかもしれませんね。
確かに東京は住宅地が多く、都心にはビルが建ち並ぶためかすぐに「森」をイメージすることは難しいかもしれませんが、実は東京全体に占める森の割合は、埼玉県や千葉県よりもずっと多いのです。
例えば浜松町の見どころのひとつ「浜離宮の森」や、初詣で訪れる人も多い「明治神宮の森」、桜の名所としても名高い「飛鳥山の森」や「新宿御苑の森」など、本書『カラー版 東京の森を歩く』を紐解けば、都会のど真ん中にも実にさまざまな森があることが分かることでしょう。
この春の新たな散策コースのひとつとして、こうした「東京の森」を訪ね歩いてみてはいかがでしょうか。
コラムニスト泉麻人さんが「おとなの週末」に連載していた同タイトルの連載を、加筆修正してとりまとめたのが本書『大東京23区散歩』です。
交通や東京に関する数多くの著作を持つ泉さんらしく、「できる限り足を使って歩いて書く」ことにしていたそうですから、読んでみるだけで「そこに行きたくなる」のが最大の特長です。単行本から文庫化される2年の間にも町が様変わりしており、仕事の合間を縫って町並みの確認に行ったというのですから、臨場感たっぷりなのも納得。
東京を歩くすべての人に役立つお散歩手引書として、ぜひポケットにしのばせて、あるいはスマートフォンですぐ開ける状態にして、春の暖かな日差しの中の東京を散歩してみませんか?
季節外れではありますが、縁起のよい初夢に「一富士二鷹三茄子」という言葉があります。このうちの「富士」は言わずと知れた富士山のこと。昔から富士山はめでたいもの、ありがたいものとして重宝されてきたことが分かります。
その富士山に対する信仰心を「富士山信仰」といい、富士山への畏敬の念が長じて身近に富士山に似せて作った小山を「富士塚」と呼びます。この「富士塚」は全国各地にあるので、あなたのご自宅の近くにもひとつはあるはず。
6月30日や7月1日の山開きのタイミングでしか登拝(とはい)できないところもありますが、本書をガイドブックに散策に出かけてみてはいかがでしょう。
精緻でシズル感たっぷりのイラストで綴られたお散歩ガイドが本書『東京ぶらりパワースポット散歩』です。神社、お寺、自然、その他(建物、学校など)の4つのカテゴリに分けてさまざまなスポットを紹介しています。
超有名どころはもちろんですが、なかなか訪れる機会のない場所やその周辺にある散策スポット、休憩処までを、イラストレーターである著者が実際に出歩いて綴っています。見どころをズバリ押さえ、細かにガイドしてくれているのがうれしい1冊です。お土産の指標にも!
地域限定で走るコミュニティバスを利用した散策はいかがですか? その地域を生活拠点とする人々の交通基盤であるとともに、観光名所を効率よく巡るのに適したコミュニティバスは、狭い地域限定で散歩を楽しむのに最適な足のひとつです。
たいていのコミュニティバスの運賃は100円からととても安価で、一日乗車券も用意されていますから、重点拠点を定めて何度も乗降したいといった場合でも安心。
本書を片手にバスに揺られる休日もたまにはよいものですよ。
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