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学校の怪談や「○○を聞いたら死ぬ」系の噂話、都市伝説……。アラサー、アラフォーの誰もが小学生の時に一度は経験したであろう怖い話ブーム。しかし生まれたときからデジタルに親しんでいるような現在の小学生に、そんな恐怖体験などあるのだろうか?! 今ドキの「小学生ホラー」の世界を探るために「なかよし」編集部にインタビューした。
チェンメからアプリ、SNSへ…今ドキ小学生ホラーは進化していた!!
7月にリリースされた「絶叫ライブラリー 恐怖のコイバナ」は架空の図書館に集められたホラーストーリーという設定のオムニバス集だ。今回のテーマは「恋愛」。
なかよし編集部(以下なかよし):「小学生でも『恋愛してる』っていう子は多いんです。人間にとって一番怖いのは身近に潜む恐怖。そういう意味で最近は初めてのカレや好きな人が恐怖の対象になるっていうパターンが結構多いです。
──『悪魔アプリ ~あなたを知りたい~』(秋本葉子)は好きな人の情報を何でも集められるというスマホアプリの話ですが、実際にSNSを使えば大抵のことを知れちゃうんじゃないかというリアリティも感じますね。LINEの乗っ取りを思い出しました。
『悪魔アプリ ~あなたを知りたい~』(秋本葉子)
主人公はどんな情報でも集められるスマホアプリで好きな男の子と仲良くなろうとするが……。
なかよし:ホラーの根源が自分にとって大事なモノが怖い存在になる恐怖だとすると、昔は母親だったのが、最近では彼氏とか恋も大事な存在になってきているんですね。昔のホラーの怖いものは電話だったり、古いモノだったりしました。それがスマホの普及で怖さのジャンルがもっと増えたと言えます。
怖い話は今も小学生にとって最大のコミュニケーションツール!
恐怖の題材がデジタルになったり、より現実的になったりしているとは言え、今も編集部に投稿される体験談は「学校にまつわる話」「この場所で昔こんなことがあった」といった都市伝説、噂話が多いそう。
──『同窓会』(伊藤みんご)は実はイジメにあっていた元同級生の二人がクラスメイトに復讐を果たす話ですが、オーソドックスな因果応報ものですよね。
『同窓会』(伊藤みんご)
中学の同窓会に行くのをためらっていた花連。元クラスメイトの古谷と再会し、二人はいっしょに行くことにするが……
なかよし:ホラーの根底にあるのは「いき過ぎた欲望」。好きな人にうつつを抜かしすぎる、愛情を望みすぎる……。『写真の中のきれいなわたし』(日向きょう)はプリントシール機のデコ機能にまつわる話ですが、主人公の「もっとキレイになりたい」という欲望がいき過ぎた結果なんです。欲望に対するtoo muchと因果応報。グリム童話からの基本ですよね」
『写真の中のきれいなわたし』(日向きょう)
「もっと可愛くシテアゲル……」『超盛れる』はずのプリントシール機にはある秘密が。
──なるほど。今のドライに見える子も実はビビるポイントってあまり変わってないのかもと思ってちょっと安心しました。
なかよし:恐怖まんがを友だちと読んで、盛り上がる。この楽しみかたは変わっていません。怖い話は最大のコミュニケーションツール。今回封入されている心霊写真で大いに盛り上がってほしいですね
幸せなハズの恋もちょっと間違えると、怨念に変わりいつまでも成仏できなくなってしまう……。そんなこわ~い恋の話を5編あつめました! 初版スペシャル特典 激こわ★心霊写真も封入中! 8月には同シリーズ「学校には霊がいる」も発売! こちらには別柄の心霊写真が封入。あなたは見る勇気があるか!?
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