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2020.11.05

レビュー

制服フェチ(!?)女子高生と防大男子学生の恋が尊すぎる……!!

「防大 制服」でググると1時間溶ける

もしもあなたが防衛大学校の制服をまだ知らないならば『花と紺青 防大男子に恋しました。』を読んだあと、必ず検索してほしい。私は検索した。そしてのけぞった。本作のかっこよさが現実に展開されていたからだ。PCのモニタの前で素晴らしい1時間を過ごした。プラス「私って制服めっちゃ好きなんだ?」と、今まであまり注目してこなかった自分の一部を再発見した。ありがとう『花と紺青』。

詰め襟、金のバッヂ、丈の短い上着

ヒロインの“葉月”は16歳。お花屋さんでのアルバイト中、紺青の制服をまとった若者と出会う。


ビシッ! かっこいい。


詰め襟、2つ並んだバッヂ。そしてそして、丈の短い上着! なんだろう、今まで男性の制服の丈のことなんて気にしたこともなかったのに、短い上着めちゃくちゃかっこいいな!? ああ、誰かと「尊いねえ」と語り合いたい。この制服の人が目の前にいらっしゃったら、私はジロジロ見るのを我慢する自信がない。

それは葉月も同じで、彼の制服姿をじっと見つめて「お巡りさん……ではなさそう」と思う。そう、彼こそが……!



防衛大学校の1年生、“高宮凌(たかみやりょう)”。このお花屋さんの店長の弟だ。だから初登場で「ね……」と言いかけていたんだね。ここから葉月と凌のなんてことのない会話が始まるのだけど、そのなんてことのなさがリアル。初々しい2人の出会いをニヤニヤ堪能してほしい。




(防大の制服を着て)また来て!!!!

雨の日の防大生

そう、防大の美しい制服がずーっと拝める本作において葉月がどんな女の子であるかというと、制服がめちゃくちゃ好きな女子高生だ。葉月の興奮は私の興奮。ちなみに葉月のセーラー服もセーラームーンのようで可愛い。

ということで葉月と凌の恋は防大の制服とともに描かれる。



春に出会った紺青の彼は、盛夏に真っ白な制服で現れる。日差しがまぶしいのか制服がまぶしいのかもうよくわかんないよ。降参。最高だね。

そして私が本作で一番グッと来たのはこちら。


クラクラする。雨空を見上げる楽しみがひとつ増えた。きっとどこかにこの雨衣をまとった防大生がいる……! もっと雨よ降れ!

制服だけじゃない防大生のかっこよさ

と、さっきからずっと制服に大興奮しているが、「制服かっこいい!」にとどまらないのが本作。防大の豆知識もとても面白い。



先ほどの雨衣だってかっこいいからじゃない。たしかにパレードや被災地での救援活動や訓練の映像を思い出しても、傘を見たことはない。凌は学生でありつつ自衛隊員でもあるのだ。



おまけコーナーも充実している。防衛大学校のことは昔から名前だけは知っていたけれど、横須賀にあるのか。いつか見学に伺いたい。



背筋が伸びるなあ。

葉月は防大の制服もそりゃもちろん大好きだけど、真面目で優しい凌だから恋をしている。



厳しい訓練と勉強。そしてこの規律正しさがあるから、2人の淡い関係に「いいわ」とつぶやいてしまう。そして、本作を読んだあと防大の制服を拝むと、ますます「マジでいいわ」と思うので、ぜひ調べてほしい。

レビュアー

花森リド イメージ
花森リド

元ゲームプランナーのライター。旅行とランジェリーとaiboを最優先に生活しています。

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