うなぎと言ったら何を連想しますか?
土用の丑の日とか、疲労回復だとか、スタミナ増強とか、精力つけるとか……。
いろいろありますが、我々日本人がうなぎをいただくときはおおむね、「スタミナ」方面の効果を願っていただくことが多いのではないかと思います。もちろん美味しいのもそうですけれども。
では、そんなうなぎが何故、精力増強に役立つかご存知でしょうか。他にも、牡蠣が男性機能の増強に役立つ理由は? ニンニクは?
このような、男女の営み方面で有効となる食材や料理は何故、そのような効果を期待されるに至ったか。その由来や証拠を美人でスタイル抜群の新妻が、ちょっぴりエッチにレシピ付きで教えてくれる性欲&食欲解消マンガの登場です。『もんもん飯』、いろんな意味で役に「勃つ」かもしれません。
さて、うなぎがなぜ、精力増強に役立つのか。
・大事な部分に十分な血液が届かなくなってしまう(原因)
・うなぎに含まれている栄養素が体内の血行を良くしてくれる(効果)
血の巡りが良くなるということは……あとは解るな?
という理由で精がつく食べ物とされているそうです。循環、大事ですね。
ただ、こういったトリビアを知りたいだけなら雑誌の柱に載っている雑学を読んでいれば十分なわけで。その点本作はグルメ漫画。たとえ外国産の安いうなぎでも美味しくいただく方法までしっかりカバーされているのです。
うなぎは絶滅寸前だから控えたほうがいいという気持ちもわかりますし悩ましいところですが、すでにお店に出回っているうなぎを買い控えてしまったらそれはそれでフードロス問題にもつながるので、無駄にするくらいでしたら美味しくいただいたほうがいいですよね。
(2019年の次の丑の日は10月31日なので覚えておいて役立ててくださいね)
この1巻にて取り上げられているメニューが、男子だったら大体好きでしょ?というラインナップで、スタミナレシピとしても優秀なのが本書です。
レシピパートはざっくりと要点を的確に描かれていますので、おおよその分量とか味付け加減を知っている料理経験者であればとてもわかりやすく図解されています。
そのレシピの部分にも巧みにエッチな描写をねじ込んでくるナタでココ先生の情熱よ。
小粒の牡蠣を2粒組み合わせて大きなカキフライにするのはいいですね。
唐揚げは言わずもがなとしても、カキフライとか、角煮丼とか豚キムチとか。こう……、盤石の体制できっちり胃袋を掴んでくるくう子さんに感心しきりです。男冥利に尽きる感じです。
が! しかしながら、このご主人ヒロシさん。
奥手にもほどがあるだろう、と思わざるを得ない!
新婚早々、自分より一回りも年下の美人な奥さんでこの体たらく。さすがにくう子さんが不憫に思えてならないのですが、それはそれでヒロシさんなりの愛の形。
新婚だからこそ、ゆっくり過ごす時間が大事だと思えなくもないのです。
そんな草食男子の取り扱いはさておき、
おっ、これ食べたい!という気持ちになるので今夜のメニューに悩んでいる奥様や、最近パッとしないなとお悩みの男子諸君にオススメですよ。
特設ページはコチラ⇒https://yanmaga.jp/c/monmonmeshi/
レビュアー
静岡育ち、東京在住のプランナー1980年生まれ。電子書籍関連サービスのプロデュースや、オンラインメディアのプランニングとマネタイズで生計を立てる。マンガ好きが昂じ壁一面の本棚を作るものの、日々増え続けるコミックスによる収納限界の訪れは間近に迫っている。