Web発の異世界無双ノベル『異世界支配のスキルテイカー ゼロから始める奴隷ハーレム』がコミックで登場! Web連載中のニコニコ静画では、あまりの過激さに修正が多発した本作。待望の第1巻発売を記念して、コミック担当の笠原巴先生に見どころをうかがいました!
過激すぎて規制!? Web連載ならではの苦労
──第1巻発売、おめでとうございます! Web連載では、過激すぎてニコニコ静画さんから怒られたと聞きましたが……(笑)。
笠原:Web連載が初めてだったので、怒られたときは規制の厳しさに驚きました。紙での連載時は、もっとギリギリでも大丈夫だったような……。
怒られたと言っても編集さんがやんわり伝えてくださったので、やりすぎを一瞬反省したあと、どう面白く隠そうか……と編集さんと相談して、例の『見せられません!』をかぶせようと。
上がWeb連載版、下が単行本版(白ぼかしを入れています)。単行本ではもちろん、白ぼかしを取った状態でお楽しみいただけます!
──あの修正は、もはや名物(!?)になっていますよね! 回を重ねるごとにエロく、 過激になっていますが、今後もますますエスカレートしていくのでしょうか?
笠原:規制されたときはWebで見てくれる方のために、隠さなくてもいいような手法に少し切り替えましたが、それでもあとで編集さんから『見せられません!』を貼られている時もあって、自分の感覚がやや信じられないです。
なので、このやや壊れた感覚のままエスカレートしていくのではないかと思います。原作さんの方もエスカレートしていきますし、なるべくそれに合わせて行きたいです。
笠原先生、渾身の(エロ)シーンBEST3
──単行本では、待望の無修正版が楽しめると聞きました! ニコニコ版で惜しくも修正が入ってしまったシーンの中で、笠原先生が選ぶ「渾身の(エロ)シーンBEST3」教えてください。
笠原:第3位は、悠斗君とスピカが『ヒニング』の事を話すシーン(3話前半)で、今のところエロシーンとしては最長のページ数ですし、Web上では『見せられません!』だらけで最も訳が分からないシーンでもありました。
原作では『ヒニング』がないのでわりとすぐ諦めていた悠斗君でしたが、なんでしょう……描いてて悠斗君ほど大人になれなかった……ので、あきらめきれない気持ちが出ました。
笠原:第2位は、受付嬢エミリアさんとのエロいことを妄想するシーン(2話前半)。「会ったばかりの人にそんなことよく妄想できるな!(しかも原作にないシーン)」というところと、妄想展開が速すぎてちょっと面白エロい感じに。悠斗君の貪欲さがさらっと出ている恐ろしいシーンです。その恐ろしさを追加しているのは自分ですが……(笑)。
笠原:第1位は、奴隷に堕ちた女騎士シルフィアに対し悠斗君がエロい気持ちを抑えつつ誠実に誠実に接していくのに、最後にやっぱり抑えきれずに妄想してしまうシーン。描いているときも「一応(胸の)谷間は出てるけど、会話はまじめだしどうしよう……」と抑圧されながら数ページ描き続け、最後の最後に悠斗君とシンクロした! という感じでした。流れ的に1ページにまとめちゃったんですが、本当は数ページにわたり妄想が爆発しそうなシーンでした。
単行本で実際修正部分を消す作業をしている時、「なんという破廉恥(?)なものを描いていたんだ……」と自分で軽く衝撃を受けたので、読者の方にも伝わればいいなと思います。
女騎士にオーク……夢いっぱいの世界観
──獣耳、女騎士、オーク……と、 色々な意味で夢にあふれた世界観ですが、笠原先生ご自身の趣味が、一番反映されているキャラは誰でしょうか?
笠原:本当に夢いっぱいの世界観なので描かせていただいてとても有難いです……。でも、オークが冒頭で全滅するのだけ少し残念です(笑)。オークネタは描きやすそうなので。
獣耳とか吸血鬼とか、なつかしの某異世界格闘ゲームファンだった自分にとってどれも魅力的な要素だらけですが、やっぱり女騎士シルフィアが好きです。女騎士って響きが素敵。心身ともに強いのに主君には従順、最高です。でも女子校生キャラもあとに控えてるので、その2人が出てきて実際に描いたら、お気に入りが逆転する可能性もあります。
──主人公の近衛悠斗についても聞かせてください! 武術の天才であり、異世界ではチートスキルを持つ彼ですが、その描写で心がけているところや楽しいところはありますか?
笠原:正直なところ悠斗君は描くのが楽です。悠斗君は自分も含め皆の夢を叶えてくれる存在……と感じているので、いっそチートであればあるほどいいのではと。もう『王』になると言われているキャラなので、庶民感覚を持つ指導者みたいになっていけば……という部分は心がけています。
──ありがとうございます! 最後に、単行本で特に注目してほしいところと、読者のみなさんへのメッセージをお願いします!
笠原:デジタル作画初挑戦で最初は苦戦しましたが、それに見合うクオリティになっていると思います(やりすぎな感もややありますが……汗)。ストーリーは原作にできるだけ忠実に、ここはというシーンは大増量でお送りしています! 注目してほしい部分はやっぱり、修正を外した部分です!(笑)ぜひぜひ、楽しんでいただければと思います。