ドラマ化も話題になった「たべるダケ」(小学館刊)の高田サンコ先生が月刊ヤングマガジンで描く、ご当地・漁師めし漫画『海めし物語』! 偏食家のスチュワーデス・赤桐珠子、栄養士なのにポッチャリ女子・白玉沙奈々。パチンコという共通の趣味を持つ2人は念願だった“旅打ち”(旅行先でパチンコを楽しむこと)に出かける。そこで、彼女たちは今まで食べたことのない超新鮮な魚料理に出会ってしまう! 話題沸騰の『海めし物語』最新話が出来るまでの裏話を、短期集中連載でお届け!
今月の『海めし物語』第7話 アンコウができるまでを高田サンコ先生にききました!!
Q 毎号テーマ素材のお魚を「三崎のマグロ」「銚子のいわし」「新潟のノドグロ」「富山の白エビ・ゲンゲ・バイ貝」「鳥取のカキ」「美保関のトビウオ」と選んできて、12月号にアンコウを選んだ理由は?
A 担当編集さんの提案で決めました。私は魚には無頓着で、日常では血液や血管の健康・認知症予防のために魚を食べるようにしているだけです。好きな魚料理はアユの塩焼きにサバの味噌煮とイワシの蒲焼きです。なので「アンコウにしましょう」と提案されたとき、とりあえず「おもしろそう! 食べてみたい!」というリアクションはしてみましたが、正直「ポカーン」でした。でも今回取材させていただけて良かったです。私の海馬には「アンコウ・北茨城・オイシイ」ときっちりインプットされました。
前回、島根県「美保関のアゴすくい漁」での出会いをきっかけに、12月号の旅先と漁師飯は「茨城のアンコウ」に決定!
Q 高田先生ご自身が管理栄養士でもあり、毎回取り上げられる魚のうんちくも読みごたえのある本作品。栄養士的な観点でみる今回の主役・アンコウの良さってどこですか?
A アンコウの身はとことん低脂肪ですが、あん肝は4割ほどが脂質でできていて旨味がたっぷり、ビタミンやミネラルも豊富です。脂は多くても、支配人曰く「お肉の脂と違ってもたれにくい」とのこと! ただ、あん肝に含まれるビタミンAやビタミンDは多すぎてビタミン剤レベルなので、北茨城のアンコウを食べてあん肝にハマっても毎日食べるのは避けた方がいいかもしれません。が、疲れたお肌の元気チャージに、あん肝をたっぷり煮込んだどぶ汁と温泉のセットは最高です! 取材では温泉に入れなかったのでいつか恋人と行きたいです。いつか。
これが「名物 アンコウ吊るし切り」! 実際にご当地に足を運んで目で見たものを、作品に反映しています。
Q 毎号丁寧な取材を刊行している高田先生。ご当地で出会い、最新話にも登場する支配人はどんな方でしたか?
A まるみつ旅館支配人・武子(たけし)さんからお話を伺っていると、武子さんのアンコウ愛が伝わって来るようでした。爽やか好青年でアンコウ愛に満ちている、そんな武子さんにどぶ汁を作ってもらったのですが、素敵な思い出になりました。漫画の中には描けませんでしたが、まるみつ旅館の向かいには“あんこう研究所”があり、どぶ汁をベースとしたアンコウラーメンを研究中とのこと。どぶ汁雑炊の味を思い出しながらこちらを書いていますが、アンコウラーメン、垂涎ものですね。スープを飲み干したいです。
アンコウのエバンジェリスト・武子さん! 作中でも溢れるアンコウ愛を発揮して存分に語っていただいてます。
食べるシーンとオノマトペが妙に色っぽい高田先生の作風。青年誌連載ならではの醍醐味を描いてくれてる!
Q 女子ふたりがパチンコをしながら全国の旨い魚を食べる本作。高田先生ご自身のパチンコへの熱い思いを聞かせてください!
A 私はかれこれ10年以上パチンコ依存症でいます。予定がなければパチンコかネットサーフィンしかしていません。ネット依存症かもしれず、スマホをやめてガラケーにしようかと考えています。「私ヤバいわね」と思った瞬間は、海物語シリーズ“ギンギラパラダイス 情熱カーニバル”の大当たり演出です。派手に高い音がピュピュピュピュピューン!と鳴るパターンがあるのですが、後頭部がスーッとします。困ったピュン。
女子パチ愛好者地位向上の為にも高田先生を応援しよう。確変こそ正義! ピュピュピュピュピューン!