今日のおすすめ
48文字だけ!! 起源を知れば面白い。手書きのかなをなぞり書きすれば上手に書ける
(著:角田 恵理子)
ちょっと読めなかった祖母の手紙
くずし字のかなも、しっかりと成り立ちからたどれば大丈夫。読めるようになると同時に、美しく書けるようにもなります。
字母って?
![](https://news.kodansha.co.jp/content/images/202004/8236/1.jpg)
篆書の中でも古い甲骨や金文は、より具象的で楽しいですが、諸説あって悩ましいものもあります。本書では楷書につながりやすい、秦時代に統一された小篆を軸にしています。
![](https://news.kodansha.co.jp/content/images/202004/8236/2-3.jpg)
今まで「いろんな書体がある」くらいのことしか知らなかったが、こんな系統になっていたのか。家系図のようだ。本書はひらがなの一文字一文字の説明の合間に、ひらがなの世界にまつわるコラムがたくさん入っている。どれも楽しい上に「子供は文字を学ぶ上で、どういうところを面白いと喜ぶか」といった目線もあって、とてもためになる。
なぞって書いてみる!
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![](https://news.kodansha.co.jp/content/images/202004/8236/5.jpg)
おそるおそるなぞる。失礼します……という気持ちだ。
![](https://news.kodansha.co.jp/content/images/202004/8236/6.jpg)
「もうちょっとふんわりしてよ」「いや、ここは傾斜がつきすぎ」などと気になるうちに、どんどん増える「わ」。半紙を重ねて書けばよかったのにと、あとになって気がついた。
本書では、基本である48文字のひらがなを軸に、そのルーツを探り、元の漢字にまでたどって、形の異なる変体仮名も読めるようにする、とともになぞり書きスペースを設け、美しいひらがなが書けるようにします。元の漢字を知れば、書き順もわかるし、ワープロの文字を真似して書いても美しくないのがよくわかります。
随所に「美しく書くコツ」「字母を知ると字体が違う」「筆順も形も一つとは限らない」「部首を知って仲間も一緒に覚える」などのコラム。
鉛筆と消しゴムを使って、繰り返し書けます。
レビュアー
![花森リド イメージ](content/images/writer profile/hanamori-shiraisikazumi.jpg)
元ゲームプランナーのライター。旅行とランジェリーとaiboを最優先に生活しています。
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