「月刊少年シリウス」で『まじもじるるも -放課後の魔法中学生-』、「週刊少年チャンピオン」で『弱虫ペダル』を好評連載中の渡辺航先生に直撃インタビュー! 『るるも』の魅力を語っていただきました。もし『るるも』キャラと『弱虫ペダル』キャラとが出会ったら……!? という妄想コーナーや、コラボイラストも大公開。ぜひ、お楽しみください!
漫画家。長崎県出身。
「月刊少年シリウス」にて『まじもじるるも -放課後の魔法中学生-』を連載中のほか、「週刊少年チャンピオン」で『弱虫ペダル』を連載中。『まじもじるるも』シリーズとしては第1部『まじもじるるも』全7巻、第2部『まじもじるるも 魔界編』全4巻がある。
一番は○○○!
――魔女から婦警さん、元戦士まで、魅力的なキャラクターがたくさん登場する『まじもじるるも』ですが、描いていて一番楽しいキャラクターは誰ですか?
一番はシバキですね! シバキが動くと話も動くし、行動原理もシンプルなので描いていて楽しいです。女の子ではるるもですね。こちらはあまり動かなくても話になってしまう不思議なところが描きやすいです。
自分の命と引き換えに「女の子のパンツ」を望んでしまうシバキと、その願いに応えた魔女るるも。 この不思議な出会いをきっかけに、物語がはじまる。(『まじもじるるも』第1巻より)
――使い魔の猫たちや、最新作の中学生魔女3人も、個性たっぷりですよね!
使い魔だと、ミミが個人的に好きです。何をやるかわからないですからこちらも楽しみです。また、最新作の主人公・ルシカは、自由なキャラクターなので描いててストレスがありませんね。
最新作の主人公、ルシカ・モモヒメ・スラガの3人。それぞれに違う個性がイキイキと描かれ、見ているだけで元気が出てくる。
るるもと福富は、会話がなさそう(笑)
――『るるも』と『弱虫ペダル』のコラボメッセージカードや、『るるも』コミックスのあとがきでは、るるもと坂道くん、ルシカと真波くんなど、様々な組み合わせでイラストが描かれていますね! もし、『るるも』と『弱虫ペダル』のキャラが出会ったら、一番気が合うのは誰と誰だと思いますか?
るるもと福富は、ほとんど表情も変えないし会話もなさそうですね(笑)。「オレは強い」「ほう」「…………」みたいな。
『るるも』『弱虫ペダル』コミックス連動、コラボメッセージカードその1(ゲーマーズ特典)。作品の枠を超えた、貴重なショットです!
――コラボメッセージカードでも、荒北くんからツッコミが入っていた2人ですね(笑)。
そんなるるもと荒北も、気が合うかもしれません。どちらも、孤独な自分の世界をもってるから。モモヒメと御堂筋も、会話はないけどなんとなく、じっとベンチで隣で座って2人で陽だまりのネコとか見てそう。
――どこか、孤高なイメージがあるキャラクター達ですよね。納得です! 話が盛り上がりそうなのは?
シバキの後輩・鯨井棚子ちゃんと泉田は、どちらもまじめだから話が合うかも。同じ学校なら、2人とも生徒会にいそう。スラガと黒田も、エリート同士できっと話に花が咲くと思います。そして、風紀委員の下村雅子さんと坂道。この2人は打ち解ければかなり話が長くなりそうです! アニメの話とかコスプレの話とか!! もう! きっと大変です! うん。会わせてみたいですねー。
――では、反対に、「出会ったらケンカになってしまうかも……」という組み合わせは?
誰でしょうね。もしかして、シバキと手嶋かな!? お互い結構しゃべるタイプでアイデア出るタイプなので、仲はいいけど、似てる分、意見が合わなくなるとケンカするかもしれないですね。あとはハルリリと鏑木ですかね。お互いに意見が全く理解できなさそう(笑)。描いたら面白くなりそうですけど。どこに行くにも果てしなくトラブル起こりそうですね(笑)。
――珍道中になりそうですね(笑)。『るるも』では、使い魔の猫たちも喋れますが、動物と合うのはやはり……?
チロと新開(兄)。「これ食う?」「食うっ!」ってなりそう(笑)。
◆これまでのコラボメッセージカードを、少しだけお見せしちゃいます!
『るるも』『弱虫ペダル』コミックス連動、コラボメッセージカードその2(上・アニメイト特典)、その3(下・とらのあな特典)。
同じ毎日がとっても大切なんです。
――先日は、「ツールド夏休み」(※注)お疲れさまでした! 漫画は2本連載、ロードバイクでは1日何百kmもの距離を走破……と、パワーにあふれる渡辺先生ですが、そのパワーの源はなんでしょうか?
※注:渡辺先生が毎年夏休みにチャレンジする、故郷・長崎県までロードバイクで走破する企画。今年は和歌山県からスタートし、5日間の旅となった。
基本は楽しいからですね。漫画も楽しいから描いてます。スケジュールは大変ですけど(笑)。トレーニングも楽しくないのはあまり得意じゃありません。あとは限界まで使い切るのが好きです。鉛筆もギリギリまで使います。使い切らないものをもったいないと思います。
――限界への挑戦を、楽しんでらっしゃるんですね。
「ツールド夏休み」もそうなんです。人間誰しも持ってると思う欲求に、「計画を立てて遂行する気持ちよさ」というものがあると思います。立てた計画に対していろんな知恵やアイデア、体力をギリギリまで使って計画通り遂行して行くのは楽しいものです。悩みながら考えながら、トラブルももちろんありますが、それをなんとかギリギリでクリアしていく。ツールド夏休みはそれの連続で楽しいのです。
同じリズムで繰り返す毎日も、それを積んでいく必要な作業です。同じ毎日がとっても大切なんです。毎日をとても大事にしています。
――『るるも』(初代)には、命と引き換えに魔法を使えるチケットが登場しました。もし、残りの人生で1回だけ魔法が使えるとしたら、どんな魔法を使いたいですか?
え~と、時間を増やす魔法ですかね。基本、時間に追われているので(笑)。自由時間をゆったり過ごしたいですね。車の運転も好きなので、車に乗って気ままにドライブとか。あと仕事場の積んである荷物を片付けたい。
あ、でも命は使いたくないですね(笑)。やっぱり今のままでいいです(笑)。
◆『まじもじるるも -放課後の魔法中学生-』は、現在、第5巻まで好評発売中です!