主人公は猫間史姫(ねこましき)、中学2年生男子です。声が高いことにコンプレックスを抱き、「ソプラノ」というあだ名にイラつきながらも、逆にそのことを利用し、正体を隠して人気美少女VTuber・猫乃姫(ねこのひめ)にゃるにゃんとして配信活動をしています。
「バレる?バレない?」の緊張感が楽しい! 超人気美少女VTuber=中学生男子
何も知らずにピュアに盛り上がるリスナーに対し、裏で辛辣な態度の史姫。
しかし、彼の日常はネットではなく中学生活にあり。配信予告した時間と、クラスメイトたちと遊ぶ時間が被ってしまい、日常を優先せざるを得ない史姫は苦肉の策として、友人たちと遊びながら「音声だけの配信」を試みます。クラスメイトにVTuberであることがバレてはいけないし、リスナーに中学生男子であることがバレてもいけないという絶妙な設定がより一層のハラハラ感を演出。
友人たちとボウリングやビリヤードをしながら、器用にマイクのスイッチを切り替えて配信をこなす史姫。しかし、好事魔多し。友人のある発言がきっかけで、事態は思わぬ方向に――。
身バレを恐れる主人公と実は正体を知る幼なじみ、ふたりの視点で読む面白さ
景近は本作冒頭で、史姫の幼なじみかつモテ男子、さらには恋のライバルを思わせる存在として登場。彼がにゃるにゃん好きだと知った史姫が「景近にバレたらおれは死ぬ」と思うほどの濃い関係性。そんな「親友&恋敵」枠のキャラだと見せつつ、第1話の終わりで実は史姫の秘密を全て知って愛でている(しかもそれを本人には黙っている)ことを明かす構成にゾクゾクさせられます。
級友たちとの遊びと音声配信の同時進行時にも友人&リスナーとしてそこに存在し(本レビューに載せたコマにもいます)、機転を利かせて史姫を救う景近。VTuberだと知っていることを隠して、幼なじみの史姫とVTuberのにゃるにゃんの両方を推している、そんな彼のやや歪ともいえる友情(?)が、本作の見どころのひとつ。
にゃるにゃんの新曲を歌いたいという景近の提案で、皆でカラオケをする場面では、にゃるにゃんの歌声とイコールな自分の歌声を聴かれるわけにはいかないと、乗り気ではない史姫に対する景近の態度がこちら。
この後、史姫は歌詞を棒読みで歌うという荒業でカラオケを乗り切り、クラスメイトたちからは大不評なのですが、景近だけはリアクションが全然違います。
「美少女VTuber」の世界を表現するポップでキュートなビジュアルにも注目
にゃるにゃん以外にも登場する様々なVTuberたち。彼らもまた、画面上のアバターと「中の人」が全く同じというわけではありません。暴かれる本当の姿。そして明らかになる衝撃の事実。1巻からフルスロットルで駆け抜ける、物語の予想外な展開から目が離せません!








