「アイドラトリィ」。英語表記では「idolatry」、意味は「偶像崇拝」「盲目的崇拝」「心酔」とあります。
(引用「weblio」https://ejje.weblio.jp/content/idolatry)
本作の大きな特徴は、推しを合格させるため、推しと同じアイドルオーディションを受けることになるというユニークな展開。狂気とも言うべき、その常軌を逸した主人公の行動を3つのポイントに絞ってレビューします。
強火オタク、まさかの発想で推しをサポート
しかしある日、ユニットは突然の解散を発表。絶望に打ちひしがれる循菜でしたが、ふわりが配信した動画のわずかなヒントから、彼女が新たなアイドルオーディション「ラウストーン」を受けるのではないかと察知し、彼女のため自分に何ができるのかと考えます。
推しのためなら……! 常軌を逸した行動が扉を開く
(1) オーディションプロデューサー宅に侵入&待ち伏せ
「私を突き動かすものがある」と語った循菜に、新条は尋ねます。
恐喝上等!? 弱みを握ってチームに勧誘
目的達成はかなり困難……でも、循菜には秘策がありました。それは、オーディション番組内に協力者を作ること。番組ADの酒寄雷斗(さかよりらいと)がドルオタ&ガチ恋勢であり、オーディション出場アイドルの個人情報を悪用していたという弱みをゲット。これをネタに、彼を引き入れようとします。
ここまでの流れを見ると、異常な執着心をもつ不気味なガチオタ(酒寄曰く「悪魔」)として描かれている循菜。でも、彼女にスッと心を許してしまいそうな瞬間が訪れます。それは、これまで周囲の人間にガチ恋を嘲笑されてきた酒寄が「お前も馬鹿にすんのか」と激高した際に、彼女が「別にそんなこと思ってないけど?」というセリフに続けてある言葉をかけたシーン。
アイドルオーディションの中で少しずつ表出していくふわりの才覚や、トップクラスの候補生たちの圧倒的存在感も見どころのひとつ。
異常な執着心と驚異的行動力、さらにはガチオタならではのリサーチスキルに、頭の中で描く壮大な「ふわりデビューへの道」プロジェクト。プレイヤーとして、そしてふわり合格プランナーとして循菜が参加するオーディションの行く末が気になりすぎます!








