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講談社ラノベ文庫4月刊のラインナップを一挙ご紹介! 『僕ビッチ』の赤福大和×朝倉はやての新シリーズ開始! 校了を担当する2人の秘密コメント付きをチェックしよう!!
講談社ラノベ文庫編集長(であるらしい)。月刊少年マガジンに約20年在籍後ラノベ文庫へ異動し現在に到る。頭の中身は自称永遠の17歳だが頭の外側は……!?という、ドラえもんのいないのび太、みたいな感じのおっさん。編集者としてのモットーは「相手の技は必ず受けろ!」、身につけたい能力は「速読」、異世界に行ったら「蕎麦屋」をやりたい。一度言ってみたい台詞は「どうしたんだ、顔が赤いぞ。熱でもあるのか!?」
講談社ラノベ文庫編集部校了担当者。またの名を金剛寺大三郎。軍手とガムテと段ボールが似合うナイス・ガイ。講談社ラノベ文庫の新刊を責任持って校了してますが、やたらフセンをいっぱい貼って返してくるのでうっとおしいみたい。「笑ったとこにいちいち『(笑)』っていうフセン貼ってくんの、どうなんすか」(編集部員・談)
スカートの中の怪奇──裏路地を越え、月に吠える
たいへんですっ。
高校に進学したら、隣の席に国民的女優がいた。彼女はワケあって謎の絶賛休業中。休業の原因は、なんとパンツの中にあった!! これをそのまんまにしとくと宮崎県知事になったりはしないが(ちょっとわかりにくかったけど)、月と地球がアレして世界がたいへんなことになってしまう!! そこへ空からおっぱこがパコパコ降ってきやがった。 月に向かっておしるこよ! もはや何を言っているのかわからない。正直、このお話、どこに着地すると思います? さわりだけですでに必読でしょうが? ふふふ。
そんなこんなで、あの『僕ビッチ』の赤福&朝倉タッグの新シリーズ、堂々の登場なのでございます。たいへんですっ。公式略称は『僕うさ』だそうだ。 青春怪奇ファンタジーだ。ストーリーはこれ以上しゃべりませんよ。もったいなくて。あー、しゃべっちゃいそうでアブないんでアレしますが、話の中に行燈屋っていう 怪奇なお店が出てくんですよ。飲み屋街のすきまを何度も何度も抜けていくと風景が変わってそこにあるという。いいっすよね、この感じ。大ちゃん、大好き。実は講談社って、社屋の裏側を抜けて池袋のほうに歩いていくと、けっこう謎な感じにごっちゃんです。その昔、できるだけ細い裏路地を通って池袋に歩こうと思ってどんどん進んでいったら、「ここは誰? わたしはどこ?」「しのぶちゃんっ!」と叫ぶ柴田恭兵が出てきました出てくるわけねえじゃねえか。ホントにもう、どこにいるのかわかんなくなって、自転車がやっとみたいなうねうねした道を進んでいくと、いきなり目の前に中華そば店(いわゆる町中華ね)出現! びっくりして思わずギョーザとワンタンメンを食べちゃったんだけど、もう1回行こうと思ってもたどりつけないのよ。何度かうろついて探せるようになりましたが、その後インタラネッツ時代になって、そのお店が東京ラーメンの幻の店だったということを知りました。いやあ、最寄り駅がどこにもないんだもん。幻よね。さあっ!! そのお店こそがぁ…………あん? ヨタ話ばっかしてないで、早く校了しろ? ふふふ。ふふふじゃねえだろ。
面白すぎてハラがへる、読むめしテロだ。てへペロだ(いまどき?)。
《「オレ、味噌ラーメンだぜ」
「オマエ、頭大丈夫か?」》
《「あれは俺の従弟の次郎君だ」
「あそこまで言われる次郎君って、よっぽどなゲテモノ料理なのかな」》
ダハハハハ(以下略)。略さなくても「ハ」が続くだけなんすけどね。いやあ、爆笑いたしました、深夜のサイ○リアで。タラ○ソースシシリー風をぶちまけそうになった。あれ、うまいからな。あっ、サ○ゼリアで校了してるのはちょっと内緒です。いつもじゃないかんな。橋本環奈。そんで、上のやりとりの何が爆笑って、そこ教えないよ。「このチキン野郎」「メンチ切ってやがる」「てめえはぬかにでもつかってろ」「衣かぶりやがって」とかそんな感じで、あんまり面白いんで、久々に校了しながら「(笑)」のフセンをベタベタ貼ってったら、まあすごい数んなっちゃって。泣く泣くほとんど剥がしていきましたが、深夜のサイゼ○アで泣き笑いしながらフセン貼ったり剥がしてたりしてるオヤジがいたらコワイな。いるけど実際。
不思議なのは、本作、第6回ラノベチャレンジカップ佳作受賞作でございまして、大ちゃんも選考のときに読んでるんですが、こんなに笑ったかな? うーん? たぶんですね、選考モードと校了モードで脳みそのフェーズが異なるのではあるまいか。快・不快の言語中枢のあれがたいへんなのであろう。今後の研究がまたれる。誰もまっちゃいねえ。そうそう、本作のリリースに先立ち、講談社ラノベ文庫公式ブログにおきまして『全日本おかず選手権』(仮称)が開催されております。ご飯に合うおかずとは何か、写真に撮ってバクバクと送りやがっていただきたい。 いいことあるかも。ないかも。どうよ(いまどき?)。
思い出のメニュー!
前巻の時にも書いたような気がするのですが、弊社の近くにもジョナサンがあります。社員食堂のメニューにどうものらないとき、自分の気持ちを盛り上げるために晩ご飯を食べに行く場所なのです。お気に入りメニューは阿波尾鳥ステーキと、トマトとチキンのヘルシーカレーですね。ただ、パスタももちろん美味いんですけど、なぜか積極的に選ぶ気になれないのです……なんでだろう!? ということでぼーっとしつつ記憶の片隅にタイムトリップしていたのですが、やっと思い出せました!
その昔、まだ某月刊少年漫画誌(誌名言ってるのと同じだなこりゃ)の編集をしていたころのお話です。とある先生、とある作品(某月刊少年誌を代表するような作品です)の打ち合わせのために、先生が他誌との締め切りの兼ね合いから、打ち合わせが「日曜深夜1時~」ということになることが頻繁にありました。ネームが出来たので打ち合わせをしたいとの先生からの連絡に、日曜夜中に編集部の先輩と自分がいつも赴いていたところ、それが東京西部地区某所の「ジョナサン」でありました。
そうはいっても凄い漫画家さんでしたので、普通はネームはすぐOKになるのですが、その回に限ってはなかなかGOサインを出せない感じでした。喧々諤々(けんけんがくがく)の議論が続いて、そうだなあ3時間くらいたったでしょうか? 打ち合わせの時は自分も頭を全開に使うのでとてもおなかが空くのです。先生もそうだったのでしょう……「たらこスパゲティーちょうだい!」。先生が食べるからといって、一番下っ端である自分も同じように何か食べてよいものだろうかと思いつつ、先生に届いた注文の品「たらこスパゲティー」──薄桃色のたらこソースと細切り海苔が絡み合い、準主役としてホタテ貝柱が味的にも存在をほんのり主張している絶妙の組み合わせ、皿面を彩りとろけるバター……ああ、なんて美味しそうなんだろう、いやいや早く妙案を出してこの局面を打破しなくては!
空腹をなんとか忘れたふりをしつつさらに続いたそのネーム打ち合わせは結局タイムアウトとなり、電車通勤のみなさんと一緒に東京へ帰ったのは月曜の朝でした。やってもやっても正解に届かない困難な打ち合わせと、反対にとても心をいやしてくれそうな「たらこスパゲティー」の鮮やかな対比がなんだかとても心に残っているのです。
その作品も既に終了し、一緒に深夜の打ち合わせをくぐり抜けてきた先輩にももうお目にかかることは叶わないのですが、ジョナサンはそんな自分の心をそっと照らしてくれるように音羽通りで看板を輝かせているんだなあと、そんな気がしてなりません。封印しているわけではありませんが、たらこスパゲティーを久々に食べて昔を懐かしんでみようかな……。
おっと作品について触れておきましょうか! 今回も主人公の渉くんはますますパワーアップしての活躍ぶりをみせてくれますよ。渉くんを「特異体質?」にした幼なじみもついに……!? 美咲先輩と魔法使いのレイスにも相変わらず振り回されっぱなしではありますが(笑)、この異世界ダンジョン店で働いたら、お客さんにも振り回されて大変だろうけど、きっとあきないだろうなあ。そんな気にさせてくれました。宅配も利用してみたいなあ……!!
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