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講談社ラノベ文庫11月刊のラインナップを一挙ご紹介! 校了を担当する2人の秘密コメント付きをチェックしよう!!
講談社ラノベ文庫編集長(であるらしい)。月刊少年マガジンに約20年在籍後ラノベ文庫へ異動し現在に到る。頭の中身は自称永遠の17歳だが頭の外側は……!?という、ドラえもんのいないのび太、みたいな感じのおっさん。編集者としてのモットーは「相手の技は必ず受けろ!」、身につけたい能力は「速読」、異世界に行ったら「蕎麦屋」をやりたい。一度言ってみたい台詞は「どうしたんだ、顔が赤いぞ。熱でもあるのか!?」
ポーション頼みで生き延びるつもりです!!
こちら「Kラノベブックス」のスタートを飾った作品、はやくも2巻の登場です。1巻は発売即重版、コミックスも発売即重版そして2巻もおかげさまで発売即重版が決定しております。みなさまご愛顧ありがとうございます。
さて『ポーション~』2巻ですが、主人公カオルの活躍はさらにヒートアップですね。これだけいろんなことが出来て、目立たぬように生きる、なんてことは不可能だったようで、カオルは戦いには巻き込まれたり、悪い人にさらわれたり、もうほんとに大変な目に遭うのですが、そこは女神のお友達でありまして、痛快爽快なチートっぷりを発揮しまくりであります。その、爽快感というかチートもちだからできる痛快感がやっぱり読んでいて心地いいってことはだれも否定できないでしょう。ポーションをつくる能力の応用できる幅広さにもビックリ……。そうかこれは「食玩」なんだな、なるほど……。大陸の平和とか発展にこれでもかって言うくらい関わったカオルさん、ラストでは意外な人の登場が示唆されていて、これからのお話のとんでもない広がりかたが大いに気になり、そして期待できますねえ。ますます盛り上がる第2巻をみなさまぜひお手にとってお確かめくださいませ!!
実はまったりスローライフ?
小学生の将来の夢が「ユー〇ューバー」だという話を聞いてへーと思っていたことがありました。でも確かに、親戚の少年がタブレットを片手にお気に入りの動画をずーっと眺めているのをみて、さもありなんというか世界的に変化の季節なんかなとかありきたりの感想を抱いていた自分であります。さて、そんな生放送の世界に身を投じた?元魔王ヒロインのイスティはじめ、日下家のみなさんは本日も平常運転だなあ、なんとも羨ましいものだなあ……。そんな感想をいだきつつ、当作品の校了に勤(いそ)しんでいたのです。
とにかく、元勇者の息子、元ヤンの女友達、元引きこもりの新人イラストレーターの妹、元魔王の女子といった、一見ありがたくなさそうなメンツに囲まれた、少しハードな気がするけどよくみてみるとスローライフな、そんなまったりとした生活感が溢れていて日頃疲弊と疲労が詰め込まれた頭にはとーっても魅力的なんですよ。今回特にご注目いただきたいのが、主人公・勇真と悪友女子・奏多との微妙にむずがゆい距離感! 奏多の立場は正確には、主人公の幼なじみというわけではありませんが、これはもう幼なじみの負けフラグを折っちまった……感に近いものがありました。著者の南篠氏はアクション、格闘、バトル満載の作品でデビューされたのですが、新しい一面を拓いたのかもしれませんね。ぜひこのむずがゆく心地よい、そして少々の悪や毒もある、そんな当作をぜひご一読下さい。
全然関係ないけど、今年のハロウィンってホントはいつが本番だったんだろう? ハロウィンは今後、クリスマス、バレンタイン、入学卒業につづいて、秋のラノベイベントでは必須になるのかもしれませんね。
まったり感に浸かりたい
湯治っていってみたくありませんか? 豪勢でなくてひっそりとした建物で、いいお湯の出る温泉地のはずれとかにある宿にそれこそ1週間くらい行きっぱなしでいたいなあ……。お食事は一度やってみたい「自炊部」を利用して地元の食材で簡単に、なんてどんどん夢が広がるのですが、まだ経験したことがないのです。残念!
それはさておき『あのねこのまちあのねこのまち』というタイトルに馴染んできて、読み間違えなくなったなーと思った頃、タイミング良く2巻が登場しました。
今回も猫又のフミと彼女のお店「空猫屋」とそこを手伝う(というかほとんど住んでいる)幸一くんがいろいろな事件に巻き込まれたり突っ込んだりするのですが、本編に登場する秋女さんという方が営む呉服屋さん、これがお店というより、ほとんど温泉旅館のイメージ、それも最初に書いた「湯治の宿」みたいな、なんというかとてもほっとして思わず長居したくなるようなところなんです。料理も美味しいし、いつまでもいさせてくれそうだし……。あーあ、夕霧町に自分も迷い込んで、出てこなくなりたいなあ、なんて思いながら、でも読んでみるととってもほんわかしてくる味わい深き作品であります。
「ラノベ文庫」というレーベルの幅広さを表す「白背」の作品である当作。いわゆるラノベ的なものもよいですが、「あのねこ」のような趣のかわった作品の良さもきっと感じていただけるのではと、自信をもって送り出したいと思います。
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