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【クズキャラ大集合】魔王のおっぱいに釣られて人類を裏切ったりしています。

講談社ラノベ文庫7月刊のラインナップを一挙ご紹介! 校了を担当する2人の秘密コメント付きをチェックしよう!!

イノヤス

講談社ラノベ文庫編集長(であるらしい)。月刊少年マガジンに約20年在籍後ラノベ文庫へ異動し現在に到る。頭の中身は自称永遠の17歳だが頭の外側は……!?という、ドラえもんのいないのび太、みたいな感じのおっさん。編集者としてのモットーは「相手の技は必ず受けろ!」、身につけたい能力は「速読」、異世界に行ったら「蕎麦屋」をやりたい。一度言ってみたい台詞は「どうしたんだ、顔が赤いぞ。熱でもあるのか!?」

大ちゃん

講談社ラノベ文庫編集部校了担当者。またの名を金剛寺大三郎。軍手とガムテと段ボールが似合うナイス・ガイ。講談社ラノベ文庫の新刊を責任持って校了してますが、やたらフセンをいっぱい貼って返してくるのでうっとおしいみたい。「笑ったとこにいちいち『(笑)』っていうフセン貼ってくんの、どうなんすか」(編集部員・談)

2017.08.15
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酒グセ悪いのってヤ~ヨね、でも女グセよりはあれかも。かもかも。

『ようこそ自由で平和な魔王の城へ! 人は、クズになれる』書影
著:三河 ごーすと イラスト:睦茸
大ちゃんコメント

大ちゃんねえ、校了した後、担当の栗きちくん(仮名)に言いましたよ。「これさあ、四の五の告知するより、作者あとがきを先に全文公開しない? 素ん晴らしいですよ、これは! どうよ、ドンッ(机をたたく音)」。怒るこたあない。それでは、あとがき自体をネタバレしたくないという錯綜した思いを抱きつつ、そのほんの一部をご紹介したいと思う。

(こちらの作品……最低のクソラノベとなっております)
(こんな主人公どこの層に向けて書いたんだって話ですが、どこにも向けてません)
(正直こんなクソみたいな主人公をよく書けたなと思うのですが(略)どうか見逃していただけないでしょうか)
(あとがきを書きながら鉄板の上で土下座をしています)

だはははははははははは。
登場人物を少しだけ、っていうか名前だけ見ていきますと、魔王が「ティアマト」。これはまあいいとして、美少女の堕天使が「田中」(笑)。田中だよ田中!! もう大爆笑しましたが、そこ食いつくとこじゃないから。山根~。あとさあ、ツニートっていう人物がいるんですけど、これが巨大すぎて部屋に入ってこれない美少女! がはははは。本文イラストを校了してて、ちょっと背景に柱みたいな意味わかんない部分があったから栗きちくんに「これ何?」って訊いたら「ツニートの足です」って、わっははははは。

まるで内容をお伝えできてませんが、とにかくマジマジで面白いから読んでくれさい。最低のクソ紹介となってしまいました。

篝くんのカレーが食べたいよー!

『双子喫茶と悪魔の料理書』書影
著:望月 唯一 イラスト:necömi
イノヤスコメント

双子というのは、物語の素材としてとても描きやすいので、頻繁に登場してくるものであります。遺伝子的に同じ(一卵性の場合)だと好きな子もいっしょになっちゃうという話(真偽は不明ですが)を聞いたことがありますが、当作品のヒロインズ、葉月と水希のあいだでは異なるようで、幼なじみの主人公・篝くんを挟むと一方通行のみ片想い状態です。

ともあれ、美少女幼なじみの双子という、絶対出会えないようなシチュエーションに囲まれた篝くんですが、ずっと近くにあって手に入らないものを終始見せられているような極めてつらい状態に陥っています。そんな彼と、双子の片割れ・水希との関係の進展と、お店の大ピンチに絡んでくる妖精──不思議な出来事を経ておもわず泣けてくる展開は見逃せないものがあります。また、篝くんの各種料理はとても美味しそうなので、夜中にそーっと読んでみて一人飯テロを喰らってください。まかないのカレーがとてもいい感じ。ああ食べてみたいなあ……著者の望月唯一先生、ラノベ文庫新人賞出身ですが、ますますその筆致の幅を広げているところにも是非ご注目ください。

また当作は先月からスタートした新形態≪白背≫作品でもあります。ラノベだからこそ泣ける、ラノベであるから感動できる……そんな≪白背≫作品群にもぜひご注目を!

鑑定されて何にもなかったらさびしいなあ……orz

『俺の『鑑定』スキルがチートすぎて ~伝説の勇者を読み“盗り”最強へ~』書影
著:澄守 彩 イラスト:冬馬 来彩
イノヤスコメント

こちらも「Kラノベブックス」のタイトルです。著者は『魔法使いなら味噌を喰え』で第1回ラノベ文庫新人賞・大賞を獲得した、澄守彩先生。今回はなんとWeb小説にチャレンジし、無事出版とあいなりました。その多芸多才ぶりにびっくりなのであります。

この作品では≪鑑定≫という能力が出てきます。異世界ものでよく見られる能力でありますが、この能力が危険視されるという描写が出てきまして、なんでなんだろ……と思っていたのですが、本作を読んで納得──悪い奴が身を隠していても分かってしまう、そんな力があったらそりゃ危険ですね。狙われるのもごもっとも。主人公のメルくんの≪鑑定≫の力はさらにその上をいっているもので、スキルを読み取って自身の力に“加算”するというものらしい。自分自身が強くなると、能力のベースが強化されるのだからさらに強くなれるというわけです。Web小説界では当たり前の、この≪チート能力≫ですが、これからもどんどんバリエーションを増やして、見たことも無いビックリするような≪力≫が出てきて欲しいななんて思っています。

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