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【名作発見】乞食坊主・尾崎放哉の破天荒な作品群。「腹燗」って何だ!?
──咳をしても一人──
大正15年4月、小豆島土庄町西光寺南郷庵で死去。「乞食坊主」と呼ばれ、人に嫌われ、失意と諦観の果てに所有した無常観。定型俳句を超え、洒脱諧謔をそなえた独得の自由律俳句により、染み入るような孤独を表出する。破天荒に生きた放哉の生活・文学・思想が彷彿とする作品群。俳句・エッセイ・書簡を精選収録。
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。
近況:かわいい女の子が出てくる漫画の面白さに目醒めました。こんなの現実にいない、そうか、だからこそいいのだ! と。
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