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【名作発見】大恐慌で東京には家がなかった!? 大正期、満室問題の真相
(著:正宗白鳥)
結局、白鳥夫妻はホントに東京に家が見つからず、神奈川の大磯に住むことになります。ガチで空き家がなかったことがうかがわれます。白鳥の作品の描かれた時の背景、人間関係がざっくばらんに語られていて、著名な作者の若かりしころも多々登場して、ファンにはたまりません。前年までは景気がよくて空き家不足、一転不況になったのなら人は出て空き家がふえそうに思えますが……。この「不況=空き家ない現象」への考察、あってるのでしょうか。どうなのでしょうか。(カラスヤ)
若き日に内村鑑三に魂を奪われて、その著作を耽読し、キリスト教徒となった「人生の求道者」正宗白鳥は、師の中に「我執の人」を発見し、神を棄てる。しかし、老いて83歳、再度死の恐怖から信仰の告白をした。生涯、いかに人間生くべきかを問い続けた作家が、率直、真撃に綴った評伝「内村鑑三」「内村鑑三雑感」と「我が生涯と文学」「文壇的自叙伝」の代表作4篇。
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。
近況:漫画家歴20年にして、画力が欲しいなあと思い始めました。
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