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メイクはただの魔法じゃないの。明日のメイクがもっと楽しみになるテクニック
(著:六多 いくみ)
「この本は役に立つ。以上」でレビューを終わらせたいほど、『メイクはただの魔法じゃないの テクニック』は、どのネタを取り上げたらいいのか迷いました。というのも、「そうそう、それが知りたかったの!!」というのが、たくさんあり過ぎて。
大好評だったシリーズ前作の『ビギナーズ』同様、今回も作者を彷彿とさせる元美容部員の少女漫画家・六花(ろっか)なるみが、女性誌の美容ネタよりさらに踏み込んだ実践テクニックを教えてくれます。
その中から、私の独断と偏見で「コレは!!」と思ったものをご紹介します。
すぐに使えるパンダ目防止テクニック
下瞼(まぶた)にアイシャドーが滲み、パンダ目になった自分の顔を見てドキッとした経験をお持ちの方?
ハイハイ、私です。パンダ目ならまだしも、私の場合は完全にホラー!!
自宅の鏡に映った自分の顔を見て、よくこんな恥ずかしい顔で電車に乗ってたな、一緒に呑んでた友達は、さぞ恐ろしかっただろうに、という自己嫌悪で酔いが吹っ飛ぶということを繰り返しておりました。
一応、対策は取っていたのですよ。ときどき下瞼を指で拭ったり。
あまりにも何度もこすりすぎて、下瞼痛い~なんてこともあったのに、鏡を見ればやっぱりホラー。
それもそのはず、正解はこちらだったのです。
こんなに丁寧に教えてくれた人、居たぁ?
私も、お粉トントンは知っていたのですが、やり方が間違っておりました!!
しかも目の周りの乾燥を防ぐための保湿クリームがパンダ目の元凶だったなんて。ウォータープルーフ最強説を信じていたのに、油分に弱かったなんて。
これは早速、取り入れたいと思います。
ぱきっと綺麗な大人の赤リップメイク
先日、気に入らなかったリップがようやく使い終わったので、奮発して海外ブランドのリップを買いました。が、失敗しました。テカテカと発色が良すぎて、オバさんの悪あがきに見える……。
リップってなかなか減らないから、合わない色を買ってしまったときの後悔って、半端ないんですよね。
ところが、そんな私にピッタリなテクが載っていました。
恥ずかしながら、今の今までリップは“縦塗り”ということを知りませんでした。
そして最後に指を“すっぽんっ”て、妙に色っぽい。
確かに前歯にリップが付いた姿って、パンダ目と1、2位を争うくらい女子としては恥ずかしいことですよね。それが、“すっぽんっ”で防げるなんて。
このほかにも、化粧品には使用期限があるとか、汗で崩れたメイクの直し方、メガネに映えるメイクなど、ほかではほとんど目にしないテクニックも必見です。
生情報が満載の「作者愛用品」
さらにこの本のいいところは、「作者愛用品」として、著者である六多(ろった)いくみさんが実際に使っているものが、しがらみなんて無縁よ~とばかりにバンバン載っているところです。
私は疑り深い性格なので、女性誌で紹介される化粧品やサイトのクチコミは、どうせプロモーションでしょ、と穿(うが)った見方をしていたのですが、この情報はコスメブランドに疎い私には、とても参考になりました。
実は先日も、コスメのセレクトショップで店員さんの目を気にしながらも、私冷やかしじゃありません、ちゃんと買います的な素振りで散々試したのに、あまりにも種類が多過ぎて、結局、何も買うことができなかったのです。
今はこんなに安くていい化粧品が出回っているのか、後れまじ!! と思いつつも、知らないブランドを買う勇気がなくて。
でも、この本でしっかりと予習をしたので、次こそは是非、チャレンジしたいと思います。そして自分の心に誓いを立てました。絶対に綺麗になってやるぜ!! 以上。
元・美容部員でメイク好きの少女マンガ家・六花なるみが、担当編集でメイクビギナーの宗方・コスメマニアの月本とともに、毎回メイク談義を繰り広げます。
大人っぽい眉の描き方、顔タイプ別のチークの入れ方などの技術的なことから、コスメの切り替えタイミングやパッキング術など、こんなことが知りたかった!というお役立ち術までを広く網羅。明日からやってみたくなる、明日のメイクがもっと楽しみになるテクニックが盛りだくさんのハウツーメイク漫画エッセイです。
レビュアー
「関口宏の東京フレンドパーク2」「王様のブランチ」など、バラエティ、ドキュメンタリー、情報番組など多数の番組に放送作家として携わり、ライターとしても雑誌等に執筆。今までにインタビューした有名人は1500人以上。また、京都造形芸術大学非常勤講師として「脚本制作」「ストーリー制作」を担当。東京都千代田区、豊島区、埼玉県志木市主催「小説講座」「コラム講座」講師。雑誌『公募ガイド』「超初心者向け小説講座」(通信教育)講師。現在も、九段生涯学習館で小説サークルを主宰。
公式HPはこちら⇒www.jplanet.jp
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