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講談社ラノベ文庫1月刊のラインナップを一挙ご紹介! 校了を担当する2人の秘密コメント付きをチェックしよう!!
講談社ラノベ文庫編集長(であるらしい)。月刊少年マガジンに約20年在籍後ラノベ文庫へ異動し現在に到る。頭の中身は自称永遠の17歳だが頭の外側は……!?という、ドラえもんのいないのび太、みたいな感じのおっさん。編集者としてのモットーは「相手の技は必ず受けろ!」、身につけたい能力は「速読」、異世界に行ったら「蕎麦屋」をやりたい。一度言ってみたい台詞は「どうしたんだ、顔が赤いぞ。熱でもあるのか!?」
講談社ラノベ文庫編集部校了担当者。またの名を金剛寺大三郎。軍手とガムテと段ボールが似合うナイス・ガイ。講談社ラノベ文庫の新刊を責任持って校了してますが、やたらフセンをいっぱい貼って返してくるのでうっとおしいみたい。「笑ったとこにいちいち『(笑)』っていうフセン貼ってくんの、どうなんすか」(編集部員・談)
若さゆえの過ち……そりゃ認めたくないものですよね!
「若き日の過ちはみとめたくない……(とかなんとか)」──マスクと赤いパーソナルカラーで有名なあの方の代表的な発言です。自分がこの方と出会った?のはリアル13歳の時でした。放送当時はずいぶんと年上な気がしていたのにこの人、当時19歳だってずいぶん経ってから知りまして愕然としたものです。ちなみに「弾幕が薄い」とおっしゃった方も同年齢だったそうで……。個人的には年下のガキに「修正」されてぶっ飛んでる後の時代の彼の方が好きなんですけどね。あのダメさがとても共感できるのです。むしろ彼は十代がカッコよさのピーク(かっこつけてただけかもしれないけど)だったんだろうなあ。
現実では「自分が最高に格好良かったのが十代だ」っていう人なんてほとんどいないし、誰にとってもその時代は「黒歴史」というものに塗りつぶされているはず! ほんと思い返したくないことばかりですねえ、だってさー同年代の女子はだいたいちょっと年齢が上の男(先輩ともいう)にもってかれちゃうしさあ(実体験orz)知識と見聞が足りないから面白いことも言えないし、もちろんお金もないし……胸はって自信が持てるものが何にもなかったしなあ……ショボン。
ということで少し本筋に戻りますと……自分の≪実家≫でもある、月刊少年マガジンにてコミック版が大人気連載中の『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』シリーズですが、ラノベ文庫では装いもあらたに登場です──『終わりのセラフ 一瀬グレン、19歳の世界再誕』──世界を滅ぼすきっかけをつくったグレンとその仲間たちと人類の再生の物語の堂々開幕であります。物語は前シリーズの終幕直後から始まります。16歳のグレンたちのその後はどうなっていくのか……!? グレンはチート的な力だってあるし、それで好き放題したっていいし、周りには可愛い娘ばかり。でもグレンはいつも辛い道を選んでいく、その姿がなんだかとても共感できるというか、背中を押してあげたくなるんですね! 敢えて罪を償うために厳しい道を往く、男としてもっとも憧れる部分がありますね。そりゃ美十ちゃんも……当たり前だよなー。(小百合のおっぱいもいいけど)
という感じでもちろん期待大大大のスタートなのです。今後がますます楽しみなこの作品を是非お手にとっていただきたく。ちなみに「セラフ」好きなみなさんにとっては、毎月4日がSQ.、6日が月マガと、いい時代だなあって思います! ぜひ『19歳の世界再誕』もごひいきに!!
SFの醍醐味とリリシズム! ……窓の外は冬
大ちゃん、こう見えても実は叙情派です。けっこう泣きに、ぐっすん、弱いです。先日も台車ゴロゴロ肉体労働してたら、編集部に来てるバイトの女子大生(早稲田大)に「何かお手伝いできることはありますか?」って蚊の泣くような声でささやかれて、思わず涙と鼻の下がでれりんこと床まで垂れました、最低だな。ちなみに当編集部は早稲田率が高く、モノマネ芸でおなじみ江戸屋熊猫(仮名)は早稲田政経で留年してるけどね。いるのかこの情報。あれですよ、校了しながらでも、涙腺直撃ってことがときどきあります。本作は、キャラ造形とSFマインドもバッチこいの例のシリーズ第2弾。ストーリーのほうは、うーん、ふれられないのよ。何言ってもネタバレっちゅうかね。何体かある人工知能:AIに裏切り者がいる!! そこへタイム・パラドックス!! どうすんのこれ!? 以上っ!! ネタ、バレてんじゃねーか。えー話を戻しますと、この作品、涙腺直撃力みてえなものが要所でスバッと来ます。快傑ズバット。一部をご紹介いたしましょう。
「私、愛のためだったら十年くらい待てるから、元の時代に帰ってきたら会いに来てよ」
「タカヤの力になりたい。それができないなら、せめて一緒に泣きたい」
「言っておくけど、私より先に死んだら、ぶつ殺すからね?」
みんな、帰っただろう。そう思い、立ち上がり、端末のエンターキーを押す。
……うえーん、ひっくひっく。最後のはどこが涙腺直撃なんだとお思いかもしれませんが、読めばわかるのよ。お読みよ。いや、読んでいただけませんか?(蚊の泣くような声で)
秘密の花園、囚われの姫、長いお別れ
ここだけの話だけどさあ、大ちゃん、校了中の態度は悪いです。「なんだよ、このゲラぁ。エラそうに奥付けタレやがって。イラスト後送だ? あん? やんのか、ああ?」などと因縁つけながら校了しています。ウソです、悪かったな。イス並べて裸足でこうして寝っ転がってゲラ読んでたりすんのよ。態度っつうか、お行儀ね。こないだなんかあれよ、いつものように足の裏を廊下に向けて寝っ転がって校了してたら、運悪く社内見学の中学生の一団が星目がちに通り過ぎていきました。よい社会勉強になったことと思います。この社内見学ってのはよくあって、外国の学生さんが来ることもあります。先日もナイスなクール・ガイがこっちをジーッと見て「ファッキン・エディター、ガッデム!」とか誉めてもらいまちた。ちょっとウソ。たまにゃあ女子高生がじょんじょこ来ねえかなあ。やっと話がつながった。
全寮制の女子高で起こった失踪事件。外出できないはずなのに? 表の顔と裏の顔? 謎のモノローグ、語り手の正体は? 剥がしていく、剥がれていく。ぐんぐん食い込むアンチ探偵と巻き込まれ系“僕”。
「出会った瞬間から、別れのカウントダウンは始まっている」
くーっ。しみるなあ。何しゃべってもネタバレになっちゃうからアレだけど、出会ってちょーだい、このナイスでクールなデコボコ・コンビに!!
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