今日のおすすめ

マニア垂涎!ロマネ・コンティの生産者DRC銘柄のワイン、40年前なら買えた!?

2018.12.01
  • facebook
  • twitter
  • 自分メモ
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

■マニア垂涎のDRCの価格で見えてくる!? 40年前の国内ワイン市場

前回は、世界最高峰ワイン「ロマネ・コンティ」の価格を追跡しました。(40年間の価格を追跡! 世界最高級ワイン、ロマネ・コンティは、いつから高くなったのか?

ロマネ・コンティの生産者DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)は、かの名酒のほかにもいくつかのワインを造っています。ロマネ・コンティは無理でも、他のDRC銘柄なら……と、やはりマニア垂涎、最新ヴィンテージでもン十万円は当たり前。果たして、40年前の価格は?

DRCも驚きの価格! こんな値段で買えたなんて

『世界の名酒事典』創刊号より

「ラ・ターシュ」はロマネ・コンティに隣り合った畑で、DRCの単独所有。いまやネットショップでは最新ヴィンテージでもン十万円。40年前の創刊号では、71年ヴィンテージがなんと1万5000円でした。

『世界の名酒事典』創刊号より

「リシュブール」もロマネ・コンティに隣り合った畑で、DRCは最大にしてほぼ半分に相当する3.51haを所有。これも「ラ・ターシュ」同様、いまやネットショップでは最新ヴィンテージでもン十万円。40年前の創刊号では、71年ヴィンテージがこれも1万5000円。「リッシェブール」という酒名表記もご愛嬌ですね。

バブル景気に後押しされて、ブルゴーニュ人気が高まる

『世界の名酒事典』1989年版より

これは「1989年版」掲載のもの。DRCのリシュブールは創刊号の倍の3万円に。1988年12月の刊行で、日本経済はバブルの最盛期。日経平均株価は、4万円を目指して急上昇のカーブを描いていました。

右から2本目にメオ・カミュゼのリシュブールが見えますが、メオのリシュブールはこのときが『世界の名酒事典』初出です。これは84年ヴィンテージで、「ブルゴーニュの神様」アンリ・ジャイエが小作人として折半耕作していた最終期のもの。

バブル景気に後押しされて『世界の名酒事典』のブルゴーニュのページは、これからさらに充実していくことになります。

「エシェゾー」も判を押したように1万5000円。「ロマネ・サン・ヴィヴァン」は73年ヴィンテージで、ブロードベントの評価は、71年は5つ星で、73年は1つ星。今ならウ~ンと価格差ができるはずなのに、これも1万5000円と、すべて1万5000円。

『世界の名酒事典』創刊号より

創刊号では他のDRC同様、横並びで1万5000円だった「ロマネ・サン・ヴィヴァン」。その後次第に値を上げていきますが、「86-87年版」で8つのヴィンテージが登場します。

そのうち一番安いのが80年の1万円で、高いのが78年の3万円。ちなみに、この号に掲載された「ヴィンテージチャート」では、1万円の80年は3点で、3万円の78年は満点の5点でした。

ロマネ・サン・ヴィヴァンという酒名の下に、MAREY-MONGEの文字が見えるように、この当時のこの畑はマレイ・モンジュ家の所有。80年代後半にDRCの手に移り、現在にいたります。

今ではなかなか買えないDRCですが、創刊号ではどれも判を押したように1万5000円。それが妥当な評価だったのか、はたまた当時は市場が未成熟故に、なんとなくそんな価格に落ち着いたのか……興味深いところです。

出典元 https://kurashinohon.jp/823.html

『世界の名酒事典 2019年版』書影
編:講談社

ウイスキーからワインまでを網羅した国内唯一の酒の事典。圧倒的な情報量と、クオリティの高い撮り下ろしボトル写真、国内随一の名酒カタログとして、プロフェッショナルから愛酒家まで、多くの読者に愛されてきました。2019年度版は創刊40周年記念号。

最強の酒のプロが厳選した2500本のカタログに、山本博、土屋守、葉山考太郎による「酒仙鼎談」や、創刊号再録で振り返る40年前の酒事情、日本酒&焼酎の最新事情など、記念特集も充実。

•『世界の名酒事典』Facebookページ
https://www.facebook.com/meishujiten/

  • facebook
  • twitter
  • 自分メモ
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます