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講談社ラノベ文庫11月刊のラインナップを一挙ご紹介! 校了を担当のここだけ秘密コメント付き!
講談社ラノベ文庫編集長(であるらしい)。月刊少年マガジンに約20年在籍後ラノベ文庫へ異動し現在に到る。頭の中身は自称永遠の17歳だが頭の外側は……!?という、ドラえもんのいないのび太、みたいな感じのおっさん。編集者としてのモットーは「相手の技は必ず受けろ!」、身につけたい能力は「速読」、異世界に行ったら「蕎麦屋」をやりたい。一度言ってみたい台詞は「どうしたんだ、顔が赤いぞ。熱でもあるのか!?」
講談社ラノベ文庫編集部校了担当者。またの名を金剛寺大三郎。軍手とガムテと段ボールが似合うナイス・ガイ。講談社ラノベ文庫の新刊を責任持って校了してますが、やたらフセンをいっぱい貼って返してくるのでうっとおしいみたい。「笑ったとこにいちいち『(笑)』っていうフセン貼ってくんの、どうなんすか」(編集部員・談)
愛人を持つにはまずケッコンしないといけないの?
編集者生活も30年近くなると、身近で仕事を教わってきた先輩たちがそろそろ定年だーなんていってたりするんですよね。そんなとあるセンパイのひとりと酒を飲んでいた時のことでした……『あーあ、おれもこのくらいの年(※50代後半)になったら、愛人のひとりでもいて一緒に泊まりで不倫ゴルフとかいってるもんだと思ってたんだけどなぁorz』(――ちょっとまてあなた愛人の前にそもそも独身じゃん、人の家族じゃなくて馬の家族を増やしてたじゃん、愛人なんて夢のまた夢でしょ?)。そうそう、島耕作じゃないんだから、そうそう愛人なんてできるわけないんだよな、そもそも、愛人ってどうやってできるものなんだろ……独身だったら彼女という呼称と愛人という呼称のもの、どう違うんだろう……若干愛人の方が粘度がたかくて糸を引きそうな感じがするなあ……と考えているうちに例によりましてすっかり酔っ払ってしまってどうでもよくなってしまったのであります、いかんいかん!
ということで、本題にまたもや戻るのですが、当作品では正面切って「愛人になってください」と主人公錬人くんが、ヒロインの白羽さんに頼まれるわけです。ナイショの愛人生活も結構大変であるのですが、さらにはもうひとりのお姉さん藤宮さんからも「愛人になれっ!」とばかりに話を持ちかけられるのですが……愛人なんてひとりでも大変(※想像です)なのに、2人なんて大変すぎて死んじゃうなあ、テヘッ……などとありもしない幻想にどっぷりつかって読み進めつつ、しばし現実世界の憂いから逃れることができました!! 個人的にはそうですね、真性(神聖の方がいいな)ドMの自分としては、藤宮さんにどっぷりねっとりといろいろされたいなあグフッ……なんて思いつつ、しんどいけど楽しい変形ラブコメとも言える作品世界を堪能させていただいたのです! 愛人がいてもいなくても、ドMでもそうでなくても、ラブコメ好きのみなさんには絶対楽しめる当作品もぜひお手にとっていただければと思いますよ!!
清く正しいセイ少年啓蒙の書、再び!!
本作をすでにお買い上げの皆様、またはこれから買うちゃるぜというよい子のお友達は、まずオビがありますでしょ。「勇者の股間が天を衝く」とか、背の部分に「おっぱい揉んであったまろ?」とか、とんでもねえことが書いてあるアレよ。このオビをゆっくりハズしてカバー・イラストの隠れた部分をご覧ください。おにゃの子の股間に象さんがいます!!! どうなってんだこの世界は。あれっ、当コーナーにもカバー画像が掲載されちゃってるのか、ちっ。
さあ、大人の階段の~ぼ~る~清い少年たち必読の本作。お察しの通り、『俺の股間がエクスカリバー!』の第2弾となります。1巻が『エクスカリバー!』で2巻が『エクスカリバー!!』。ビックリ・マークが2本になっています。編集専門用語で“全角2連アマダレ”といったりしますが、めんどくせえので誰もそんなふうに言いません。そんなわけで(どんなわけで?)、幼い頃、目の前で惨殺されたはずの美少女と再会したり、古文書に意外なことが書かれていたり、うそ! マジ!? まんじ? っつう感じの偽りと謎が渦巻く戦場で、象さんの鼻が触手となっておにゃの子にあんなことや、こんなことや、あんっ、そこはダメ、いやんばかんトレビア~~ンと大変な騒ぎ。あっ、それで思い出したっ。先日、地下鉄から講談社の1階ロビーに上がっていったら、若い外人さんがいっぱいウロウロしてて、ファッションモデルとは違う芸風だったので、あのね、何かと思ったら、おフランスの専門学校の生徒さんたちがマンガの持ち込みに来てたようざます。大ちゃんも大昔、海外の方の持ち込みは何度か受けたことがございますが、けっこう原点に立ち返ったような質問をもらったりして、難しいでござんすよ。シェーッ。しかし、本作のカバー・イラストを見て、外国の方々はどう思うんだろうな。「オッフ、コーマンタレブー、サバのカンヅ~~メ」とか言ったりすんのかな言うわけねえじゃねえか。ちっ。
アニメのヒロインを現実に殺すのだ! そらたいへんだ
──召喚主のいちばん滅ぼしたいものを勝手に滅ぼしちゃう、かーいー悪魔。
すごいです。大ちゃん、このくだりで校了作業の手が止まりました。いいなあ、この設定。あれとかこれとか、滅ぼしてくんねえかなあ、くくく、くく81。妄想が膨らみます。ギャグは使い回しだけど。 いけね、あやうくブラック大ちゃんになるところでした。
本作は、『僕ビッチ』(全10巻大好評発売中!)の赤福&朝倉タッグによる新シリーズ、その第2弾です。前作が『高一の春──彼女(うさぎ)を癒やせない。』でございましたが、今回は『──彼女(あくま)を倒せない。』。巻数表記はないけど、第2巻に相当します。なんか、のんきに紹介してますが、けっこうすごいお話です。人気漫画のアニメ化、その第1回放送中に、画面の中と同じ事件が現実に起こっちゃいます。悪魔が現れて何かを燃やしちゃうんですけど、さあなんでしょう。ブログとかツイッターとかじゃないよ。もっと巨大なもんがドカンと燃えちゃうのよ。
≪ハグを解かれたゼゼムンが静かに告げた。
「時間だわ」
「おいゼゼムン、まさか時間って……」
「(略)アタシの滅ぼすべきものは」
どこか寂しそうに俯き、小声で語るゼゼムン。≫
どっひゃあああっ。すんごいとこに着地すんなあこれっ。やっっべええっ、ネタばれすっとこだった。すっとこどっこい。あとね、あとね、最終場面の見開きイラスト、3人でムギュッとしてるシーンで萌え死んでくらさい。
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