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女性は性的に興奮すると胸が最大25%ふくらむ!? 変な知識に詳しい彼女

2018.10.20
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変な知識ってなに? かつて一世を風靡したトリビアのことですか?
本作をはじめて手に取ったかたがこのタイトルの文字列を見かけたらきっと「ああ、雑学系ね」っていう気持ちで臨むと思います。そうですね、半分正解と言えるでしょう。しかし本作で取り扱うカテゴリはもうちょっと絞られていまして、何というか永遠の中学生マインドを持つ者たちに「刺さる」性的な知識をテーマにしたラブコメ?です。そう、性的(エッチ)な知識です。

タイトルを飾る「高床式草子」さんは美人でクールで頭がいい憧れのクラスメイト。しかもおっぱいも大きいときています。そんな彼女の誰も知らない一面が、『変な知識に詳しい』こと。

その意外な一面は、周りにナイショでつきあっている彼氏、根住くんだけに見せるのです。

放課後、高床式さんと一緒に図書館で勉強している根住くん。すると突然、というか藪から棒に高床式さんが変な知識を開陳してきます。

「ワクワクする様子を『胸が膨らむ』と言ったりするけれど、実際に女性は性的に興奮すると胸が膨らむそうよ」と。



なんというか、すごく唐突です。高床式さんはさらに続けます。
「血流が増加することで普段より乳房が25%ほど大きくなる事もあるそうなの」と。




放課後図書館のシチュエーションでそんなこと言われたら真顔になってしまうこと間違い無しなんですが、よくよくかみしめてみるとこの知識、すっごく色々な感情を巻き起こす味わい深いものじゃないですか?

だって、
・ドキドキして血流が増すから大きくなるのか、とか
・ああ確かに授乳中の女性は胸が張って大きくなっているよね、とか
・そうかそうか、大きくなっているのか……とか。

巻の冒頭からド直球で放り込んでくる、挨拶代わりの変な知識だけでもいろいろな思いを巡らせてしまうくらいの威力です。しっかり中学生マインドをわしづかみにしてくれちゃいます。

さらに畳みかけるようにおっぱい関連の知識を繰り出し、開始数ページでおっぱいについて詳しくなってしまいます。中には「一日10分女性の胸を見ると血圧を下げたり健康にいいらしい」とかいう、時と場所を選ばないと社会的信用を失う知識もあり、明日使えるかどうかはわからないけども、『きっと何かの役に立つかも知れない感』は謎の説得力があり、なんというか高床式さんスゲーって感じになることでしょう。

とはいえ、変な知識に詳しいが貞淑な高床式さん。なかなか根住くんに一線を越えさせてくれません。キスもまだ早いというくらいのピュアな関係性です。それがまたグッとくるのです。

Hな知識やHな何かがインスタントに手に入る現代では、キスすらままならない関係の中で飛び出してくる変な知識がとても尊く、印象的に脳裏に焼き付くのです。それこそムダに焼き付いちゃうのです。

おそらく、本作を読んだ全国の中学生マインドを持つ大人達は、きっとその知識のあと検索すると思うんです。

「記憶力の向上や頭痛の緩和にはSEXが良いそうよ」なんて高床式さんが言えば傍らのスマートフォンで検索するでしょう。私はしました。



するとafp通信とかForbesとかが検索結果に上がってくるわけです。するとまたその知識の記憶が強化されて記憶が定着してしまうんですね、っていう繰り返しが多く、なんというかすごく膝を打つことが多い作品でした。「へえ──」の連続です。

かつて、雑誌の柱部分に1行豆知識が掲載されていたことがあったと思うんですけど、そういった知識を貪(むさぼ)るように読んでいた方には本当におすすめです。その当時の豆知識と本作で掲載されている知識には大きな時代のギャップがあるんだなあ、なんてしみじみと感じ入ることもあるでしょう。

エロな知識や性的な知識というよりも、変な知識と称していることに対して勝手に納得感を得ましたが、くれぐれもこの知識、悪用は厳禁です。
悪用できるかどうかは別として。

また、胸のボタンが外れそうな高床式さんが描かれたオビのあしらいに1本取られた!って感じになるので、紙版がすごくオススメですよ!

  • 電子あり
『変な知識に詳しい彼女 高床式草子さん(1)』書影
著:おはなちゃん

美人でクールで頭がいい憧れのクラスメイト・高床式草子さんに、バカで平凡な根済くんが告白したら奇跡的に付き合えることに! しかし彼女には意外な一面が……。そう──彼女は、変な知識に詳しかった……。胸がワクワクするエロ雑学満載! 高床式さんと一緒にひとつかしこく、ひとつやらしく。

レビュアー

宮本夏樹 イメージ
宮本夏樹

静岡育ち、東京在住のプランナー1980年生まれ。電子書籍関連サービスのプロデュースや、オンラインメディアのプランニングとマネタイズで生計を立てる。マンガ好きが昂じ壁一面の本棚を作るものの、日々増え続けるコミックスによる収納限界の訪れは間近に迫っている。

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