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【野菜】鮮度キープの秘訣は水分補充!時間とお金も節約できる保存術は何が違う?

2018.07.19
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■料理研究家・島本美由紀さんの新・食品保存術 簡単なのにこんなに違う! 【1】野菜編

味と鮮度を保って、時間とお金も節約できる島本流保存術

料理研究家の島本美由紀さんは、「正しい保存の仕方を知っておくだけで、食材はぐんと長持ち! 最後までおいしく食べきれれば節約にだってつながります」と語ります。

買ってきたばかりのときはおいしそうだった食材が、少し時間がたつと鮮度が落ちて最後まで食べることができずに捨ててしまった……。誰にでもあるこんな経験を、ほんのひと手間加えるだけで“おいしく長持ち”させるのが、島本流食品保存術です。

生鮮食品から乾物、加工食品まで、あらゆる食材・食品の適切な保存方法が丸わかり! 島本さんの著書『ひと目でわかる! 食品保存事典 簡単! 長持ち! 節約!』からすぐに実践できるアイデアをピックアップしました。今回は、梅雨時から夏にかけて鮮度落ちが気になる野菜の保存方法をご紹介します。(3回シリーズ)

【葉野菜】基本は野菜室での保存。鮮度キープの秘訣は「水分補充」

野菜のなかでもすぐにしなびて鮮度が落ちやすいのが、レタスやキャベツ、にらなどの葉野菜です。1年を通して、保存場所は、冷蔵庫の野菜室がおすすめ。また、残った分を保存する際は、しっかりと「水分補充」の工夫が大切です。

たとえば、丸ごと購入すると1回では使い切れないレタスは、半分に切って保存すると切り口から水分が抜けてすぐに鮮度が落ちてしまいます。使うときは、外側の葉から先に使い、残った分は、芯に小麦粉をつけておくのがポイント。ポリ袋をかぶせて、芯を下にして野菜室で保存すれば、最長で3週間程度長持ちします。

◎ おいしく保存ラボ 8日間、レタスを2通りの保存方法で試してみました。

● むき出しで保存

葉につやがなく、中心部はやや鮮度を保っているものの大部分は水分が抜けてしなびた状態に。

● 芯に小麦粉をつけてポリ袋にいれて保存

適度な水分コントロールで、外側はもちろん内側までみずみずしく、全体に鮮度をキープ。

【実野菜】水分が多いトマトやきゅうりもひと工夫で長持ち、冷凍もできる!

トマトは、1個ずつラップで包み、ヘタの部分を下にして保存袋に入れて野菜室へ。冷やしすぎると甘みが弱くなるので、夏以外は常温保存しても。むき出しのまま野菜室や常温で保存した場合に比べて、見た目も色鮮やか、10日間ほど買ってきたときとほとんど変わらないおいしさが保てます。

トマトは冷凍すると甘みがアップ。丸ごと冷凍する場合は、生のままヘタを取り、1個ずつラップで包み、ヘタを下にして冷凍用保存袋に入れます。凍ったまま水につけると簡単に皮がむけて便利!

生のまま粗みじんに切って冷凍するときは、冷凍用保存袋に入れたらなるべく平らにして凍らせましょう。袋ごとパキッと折るようにすれば、使いたい分だけ取り出せます。どちらも保存期間の目安は1ヵ月ほど、凍ったまま調理できます。

きゅうりは、むき出しのままで野菜室にいれておくと、すぐにしなびてしまうので要注意。水分が多いので、丸ごとでは冷凍に向きませんが、輪切りにして塩もみすれば冷凍できます。

冷蔵する場合

1.表面の水分をしっかりと拭き取る。1〜2本ずつ、ペーパータオルで巻いてから保存袋に入れる。

2.ペットボトルなどを利用して、枝つき(ヘタ)が上になるように立てて、野菜室で保存する。保存期間の目安は10〜14日。

冷凍する場合

1.薄い輪切りにして塩少々でもみ、5分ほどおいてから水けをしぼる。

2.1本分ずつくらいラップで包み、冷凍用保存袋に入れて。使うときは、自然解凍もしくは熱湯をかけてから水けをしぼって、酢のものやポテトサラダなどに。保存期間の目安は1ヵ月。

島本美由紀(シマモト・ミユキ)

料理研究家。ラク家事ナビゲーター。 主婦や同世代の女性に向けた手軽でおいしいレシピを提案し、雑誌やテレビなど各種メディアで活躍中。料理研究だけでなく、家事全般のラク(楽しく、簡単)を追求するラク家事ナビゲーターとしても活動している。著書に『15分でラクラク ストックおかず』(グラフ社)、『1つのひき肉だねから広がる54のレシピストックだねで便利なおかず』(家の光協会)、『キムチごはん』(主婦の友社)、『時間とお金が10倍になる! 冷蔵庫お片づけ』『時間とお金がもっと増える! キッチンお片づけ』(講談社)などがある。

『ひと目でわかる! 食品保存事典』のほか、料理、ファッション、ダイエット・美容など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。

講談社くらしの本はこちら

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『ひと目でわかる! 食品保存事典 簡単! 長持ち! 節約!』書影
著:島本 美由紀

生鮮食品から乾物、加工食品まで、全200アイテムの保存法を、オールカラーでわかりやすく。すべて写真で、保存のしかたがひと目でわかります。

常備アイテムについては、そのまま何もせずに保存した場合と、適切に保存した場合の比較がひと目でわかる、「おいしく保存ラボ」を紹介。その効果が一目瞭然。

家事のアイデアでメディアに引っ張りだこの著者が、すべて実験して導き出した、本当に使える食品保存マニュアル。これ1冊で、食材のムダがなくなり、食費も節約できます。

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