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講談社ラノベ文庫6月刊のラインナップを一挙ご紹介! 校了を担当する2人の秘密コメント付きをチェックしよう!!
講談社ラノベ文庫編集長(であるらしい)。月刊少年マガジンに約20年在籍後ラノベ文庫へ異動し現在に到る。頭の中身は自称永遠の17歳だが頭の外側は……!?という、ドラえもんのいないのび太、みたいな感じのおっさん。編集者としてのモットーは「相手の技は必ず受けろ!」、身につけたい能力は「速読」、異世界に行ったら「蕎麦屋」をやりたい。一度言ってみたい台詞は「どうしたんだ、顔が赤いぞ。熱でもあるのか!?」
講談社ラノベ文庫編集部校了担当者。またの名を金剛寺大三郎。軍手とガムテと段ボールが似合うナイス・ガイ。講談社ラノベ文庫の新刊を責任持って校了してますが、やたらフセンをいっぱい貼って返してくるのでうっとおしいみたい。「笑ったとこにいちいち『(笑)』っていうフセン貼ってくんの、どうなんすか」(編集部員・談)
小さな画面は巨大な時間と現実を乗り越える!
あー、体調わりー、と思ったら大ちゃん、インフルエンザでやんの。しかも生涯初の。元はといえば、編集部の向かいの席にいるモノマネ芸でおなじみ江戸屋熊猫(仮名)という人とその隣の席のカトちゃんクシャミで知る人ぞ知るマッキ(仮名)の2人が先に連続してインフりやがって恋のインフルエンザー。♪ドンドン、ドドン、ライク・ア・インフルエンザ~、ノドも頭もお腹も痛いの、おまいのせいさー、恋のセンサー(くたばっちまえhey!/繰り返し) いかん、幻聴まで聴こえてきた。
えー、『終末世界のスペルブレイカー 』『フェイトフル・モーメンツ』などでおなじみ高橋びすい新シリーズ、すまんがね、仕事を忘れて大プッシュさせてもらうよ。てなことを言いつつ、実は本作について、けっこう困ってます。もうみんなに読んでほしくて読んでほしくて紹介したいんですが、何をしゃべってもネタバレ。最もネタバレしたくない作品ですのに。オビとかカバーまわりを校了してても、「これ、言っちゃっていいの?」などと気になって気になって頭痛くなっちゃって♪ライク・ア・インフルエンザ~hey! もうええ。
とっかかりだけふれておきますと、みなさんは迷惑メールというものをもらったことはありますか? 大ちゃんがその昔、のたうち回って大笑いしたのが「こんにちわ僕は医者です」っていうメール。なんか、無料占いだか、自己診断だかに女性名でアクセスすると自動的に送られてくるらしいですが、ここまで見事にインチキくせえともはや芸術の域であろう。本作はこの迷惑メールからすべてが始まります。向こう側にも人生があるというか、たとえば本作品中にSFの名作『夏への扉』(ハインライン)が出てくる場面があります。大ちゃんはここにブラッドベリかロバート・F・ヤングを入れたいところでした。そのへんの叙情派に引っ掛かる人はもう絶対的マスト!! そのへんに免疫のない人は、よかったね。世界が広がるね。免疫がないとかゆーなよ。ウイルスだぞ。歌うぞしまいにゃ。
秘密の花園は近くにあった! しかも光学迷彩つきで常人には見えない(なんのこと)
美少女の幼なじみ、というのはここで書くまでもなく、ラノベ界でも漫画界でもド定番のネタなのですが、当作品はさらに進んでいて「幼き日の憧れのふたりの少年」→「同じ高校に入学」→「再会してみたら実はふたりとも美少女で、ふたりとも男装している」→「ふたりの秘密はお互いに知らない」(イマココ)といった案配なのです。まわりにばれないように秘密を守り通す……これはとってもつらい、ハゲちゃうような無理難題ですねえ──自分も昔とある「秘密」を長いこと隠し続けて(どんな秘密かは言えないよー……犯罪じゃないよ)後々ばれたときに周囲から総たたきの目に遭わされたのですが、だって言えなかったんだもん、怖いから(ガクブル)。
とはいえ、美少女が男装していてその秘密は誰も知らないという苦しくも恵まれた環境、これはビッグウエーブにのって楽しむしかないっすよね! だって男の友情を深めてるふりしてほんとはイチャイチャできるわけですよ!! ここは男たるもの開き直るしかないのです。主人公の竜之介くんにはいっぱいタスクが課されてはいますが、とびきりの美少女と堂々と楽しく過ごす学生生活、ここは彼の目になって楽しんでいただければと思います。それと「道案内と車の運転に長けた」メイドこと雪路さんも、おすすめキャラでありますよ!! みなさんぜひお手にとっておたしかめくださいまし!
今回のキー・パーソン、その真の魂は〇×そ△?
いま、改めて読者に問う!! 本作の真ん中あたりで出てくるこのフレーズ!!
〈……ああそうだよ、そうだよっ、ソースだよッ!!〉
このギャグ、わかったあ? カップ麺の宣伝文句みたいなあれです。たぶん'80年代です。もっと前かも。大ちゃん、すぐわかりました。笑いました。マジだぜタコヤキラーメン、とダンプ松本は言った。…………。ごめん、ちょっと体調悪いわ。
さあさあさあ、やってまいりました、講談社ラノベチャレンジカップ出身、読む“めしテロ”の第2弾。牛乳飲みながら読むと別のテロになるよ。今回は臨海学校編。それも専用の離島に政府の護衛までついてきちゃったりすんですよ。この学校、料理学園なんだけど、料理を習う学園じゃなくて、料理が生徒として集められた学園なので、そりゃあたいへん。不良が出てきて「オラ!! 焼きいれっぞ」、しかもタレつけてとか、「おめーは冷蔵庫ん中にでも引っ込んでろ」とか、そんなニュアンスであげたりおろしたり。サクサク後のせでお読みください。それはそれといたしましてさあ、シャショクってあんじゃん。突然だけど。女性のマンガ編集者への殺し文句「お嬢さん、髪の毛にシャショクの切れ端がついてますよ」のシャショクではありません。それは写植。そんな殺し文句あんのか。いまどき完全版下つくれる編集者なんかいねえだろうなあ。つくる必要もねえんだが、まあ版下はどうでもよくて、この場合は社員食堂のことです。講談社にも社食はございまして、たいへん明るく清潔な感じなんですが、大昔は本館という別のビルの地下の薄暗いとこにあって、現在は倉庫になっております。その倉庫、けっこう重大なものが、ぐふふ、眠っておりましてな。わしは墓場まで持っていくつもりじゃて。……コトッ。むっ、何やつ、そこだ!! ビシッ!! ごめん、やっぱ体調悪いわ。
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