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戦後の新宿・閻魔堂にあった、破滅と再生の強烈な光景とは?(金子光晴)

風流尸解記
(著:金子光晴)
2017.06.25
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この閻魔堂(えんまどう)の閻魔大王像は毎年7月の15、16日に公開されています。見に行ったことがありますが、めちゃめちゃでかいです。池も境内に昭和25年まであったようで、やはりこの景色は実際あったもののような気がします。それとも破壊と再生をあらわすための堂々たる幻影なのか。どうなのでしょう。(カラスヤ)

『風流尸解記』書影
著:金子光晴

まだ焼け跡の残る敗戦直後の東京の町の片すみで男は抱いた少女の裸身の背後に、朽ち果てた無残な女たちの尸(しかばね)の幻影を見る。恋の道ゆき、地獄廻りのものがたりに、人間の哀しさ、愛しさと残酷さを容赦ない筆致で剔出する『風流尸解記』。芸術選奨受賞。『蛾』『手』『心猿』『姫鬼』『獲麟』『樹懶』の6短篇を併せて優れた現代詩人金子光晴の遺した全小説7篇を集成。

レビュアー

カラスヤサトシ イメージ
カラスヤサトシ

1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。

近況:映画「沈黙ーサイレンス」、「絶対見に行く!」、と思ったら、とっくに上映終わってたのですね

 

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