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【名作発見】“娘”を連れて吉原に通えた時代──隠微な官能、妖気の世界

妖・花食い姥
(著:円地文子)
2017.05.21
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明治大正ごろ、家に住み込みで働いていた女中さんや書生さんたちの思い出をつづる作品。震災後の大正12年くらいから女性の社会進出が増え「奉公に出るような習慣は失われていった」と本文中にあります。女中さんたちの思い出が多く、吉原の話はこの作品ではこのエピソードぐらい。しかし次から次へと知らない人が家に住みにくるという感覚も今となっては一般的には失われた感覚でしょう。住むのも住まれるのもイヤだ。(カラスヤ)

  • 電子あり
『妖・花食い姥』書影
著:円地文子

深い怒りと悲しみに培われて女の内部に居据わる〈業〉を凄絶に描いた「ひもじい月日」(女流文学者賞受賞)、『春雨物語』を踏まえた鬼気迫る傑作「二世の縁 拾遺」、夢幻と現実が見事に融合する「花食い姥」、ほかに「黝い紫陽花」「妖」「猫の草子」「川波抄」を収録。伝統的優美と豊かな知性が研きあげた隠微な官能、妖気を漂わせる特異の世界、円地文子傑作短篇集・7篇。

レビュアー

カラスヤサトシ イメージ
カラスヤサトシ

1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。

近況:井之頭公園の動物園、奥にミニ遊園地があるなんて知らなかった! 何回も行ってるのに

 

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