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小説版『22年目の告白』藤原竜也&著者が魅力を語る。映画とは別の衝撃が!?

2017.04.16
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藤原竜也、伊藤英明主演で話題を集めている新感覚サスペンス映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』。その小説版が、単行本と文庫の同時発売でいち早く登場。

映画では明かされることのないエピソードや、涙のエンディングは小説版ならではのもの。単行本は劇中で登場する「告白本」とそっくりな装幀で、スチールフォトを掲載した豪華特別本です。どうぞ「読む醍醐味」を小説版『22年目の告白 -私が殺人犯です-』でご堪能ください!

著者コメント

以前から『本を巡る物語』を書きたいな、と考えていた。ただ作家や書店員を主人公にした小説は、世の中にたくさん存在する。そのまま書くのは面白くない。違う切り口がないかな、と思案したがいいアイデアが中々思いつかない。そういうときは、一旦頭の引き出しに入れて宿題にしておく。そうすると、また時間が経ったときに思いつくことが多々あるからだ。

そんな折、『22年目の告白』という映画を小説にするという話が舞い込んできた。時効を迎えた殺人犯・曾根崎雅人が、殺人の告白本を出版するという衝撃的なストーリーだ。

最初にあらすじを聞いた瞬間、以前頭の中の引き出しに入れた宿題の答えはこれだと閃いた。まさか自分で思いつかずに、こんな形で答えが導き出されるとは。テスト中に問題がわからず頭を抱えていたら、隣にいる美人の優等生が、こっそり答案を見せてくれたような気分だった。

映画の脚本を読み込んでいくと、とある一人のキャラクターが目にとまった。曾根崎の告白本を編集する、川北未南子という編集者だ。映画では端役で、ほんの数シーンしか出てこない。

だが小説の『22年目の告白』では、彼女を主人公に昇格させた。彼女のキャラクターを再構築し、その視点を通すことで、自分が書きたかったことを表現できると考えたのだ。

この映画は、最高級のトンカツみたいなものだ。そして僕は、そのトンカツを小説という名のカツ丼にしてみた。トンカツの味を損なわないように、かつ最高のカツ丼になるように調理したつもりだが、果たしてどうなっただろうか?

その結果は、みなさまの舌にお任せします。

浜口倫太郎(はまぐち・りんたろう)
1979年奈良県生まれ。2010年、『アゲイン』(文庫は『もういっぺん。』に改題)で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー。放送作家として『ビーバップ!ハイヒール』『クイズ!紳助くん』『たかじん胸いっぱい』などを担当。他に『シンマイ!』『廃校先生』『神様ドライブ』などがある。

『22年目の告白-私が殺人犯です-』書影
著:浜口倫太郎

書籍編集者・川北未南子は苦悩していた。突如現れた美しい青年・曾根崎雅人から預かった原稿は、巧みな文章で綴られ、彼女を魅了した。しかし、そこに書かれていたのは、22年前の、すでに時効が成立した連続絞殺事件、その犯人による告白だったのだ。はたして、この本は出版されるべきなのか。だが──わたしはもう悪魔の虜になっていた……。

出版された『私が殺人犯です』は、たちまちベストセラーとなり、曾根崎は熱狂を煽るかのように挑発行為を続ける。犯人逮捕を果たせなかった刑事の無念。そして、被害者遺族たちのやるせない思い──。社会の禁忌に挑む小説版『22年目の告白』が登場。

【文庫】

『22年目の告白-私が殺人犯です-』書影
著:浜口倫太郎

映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」の小説版。スチールフォト掲載、藤原竜也の魅力満載の豪華本!

【単行本】

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