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故・永六輔が「9条をよろしく!」と託した絵本『憲法くん』って!?

「憲法くん」は、日本国憲法施行から50年目の1997年以来、芸人・松元ヒロさんが演じ続けているひとり芝居です。日本国憲法を人間に見立ててユーモラスに描き、その大切さを訴える8分ほどの短いネタですが、このたび、その「憲法くん」が絵本になりました。ここでは、井上ひさしさんや永六輔さんも絶賛した「憲法くん」のステージを紹介しましょう。

2017.03.16
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松元ヒロ・ソロライブ「こんにちは、憲法くんです!」

2017年3月、東京・銀座のフェニックスホールで

絵本『憲法くん』では、こんなカワイらしい姿に。

松元ヒロさんからのメッセージ

「演じていると憲法が乗りうつってくるんです。僕の気持ちと憲法は、よく似ている気がします。憲法は、壁をつくったり武器を持ったりせず、ともだちになろうよって言ってるんですよね。憲法は、戦争を知っている人たちから渡された平和のバトン。いま日本や世界の状況がとても危なくなっていますけど、そういうときこそ、『冗談じゃない、この憲法をなくしてどうする気なんだよ』と声をあげるのが、私たち庶民の役目だと思うんです」 

たくさんの応援メッセージをいただいています!

「ヒロさんが語る前文からは、とても深い思想を感じました」/故・井上ひさしさん(作家)

「ヒロくん、9条をよろしく!」/故・永六輔さん(タレント・作家)

「児童向けとなっていますが、大人が読んでも感動しました。作者の憲法に対する熱い思いが伝わり、子どもたちに憲法のことを正しく伝えるには格好の本だと思います。憲法の前文がこんなに美しく理想に燃えたものとは知りませんでした。大切に守っていきたいものです」/67歳女性

「こんなにわかりやすくて楽しい憲法の本があるなんて、びっくり。そして、感動です。絵もすばらしく、私の心を捕らえてはなしません。幼少期からこんな本に出会っていたら、きっと大人になっても憲法が生活のなかで身近に感じられるはずです」/67歳女性

「ヒロさんのライブで何度か『憲法くん』を観ましたが、絵本にはあの感動が見事に再現されています。ライブに足を運べない多くの人たちにも『憲法くん』の存在が知れわたると思うとうれしい限りです。憲法の授業の副読本としてうってつけです。ぜひ採用してほしいなあ!」/61歳男性

「芸人で政治のことを堂々と斬る人は日本にほとんどいません。日本の芸能の世界は気味悪いと感じているなか、数少ない『気持ちよい』一流の芸人さんだと思っています」/46歳男性

「けんぽうをかえられてはこまると思った。かえられたら『憲法くん』が生まれてない時みたいにまた、せんそうになっちゃう」/小学2年生の男の子

──読者カードより

作:松元ヒロ(まつもとひろ)

1952年、鹿児島県生まれ。芸人。法政大学法学部政治学科を卒業後、パントマイマーとなり全国を巡る。コミックバンド「笑パーティー」のメンバーとしてコントの世界に進出、1985年「お笑いスター誕生!!」で優勝。1988年、コント集団「ザ・ニュースペーパー」の結成に参加し、村山富市元首相を演じ注目を集める。その後、1998年に独立。政治風刺やパントマイムのソロライブで、全国を飛びまわっている。著書に佐高信氏との共著『安倍政権を笑い倒す』(角川新書)がある。

公演などの情報は、http://www.winterdesign.net/hiropon/まで。

絵:武田美穂(たけだみほ)

東京都生まれ。イラストレーター、絵本作家。おもな作品に、『となりのせきのますだくん』(絵本にっぽん賞、講談社出版文化賞絵本賞)にはじまる「ますだくん」シリーズ、『ふしぎのおうちはドキドキなのだ』(絵本にっぽん賞)、『すみっこのおばけ』(日本絵本賞読者賞、けんぶち絵本の里大賞)、『おかあさん、げんきですか。』(後藤竜二・作/日本絵本賞大賞・読者賞、以上ポプラ社)、「ちいさいモモちゃんえほん」シリーズ(松谷みよ子・文)、「ざわざわ森のがんこちゃん」シリーズ(末吉暁子・文、ともに講談社)などがある。

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