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【名作発見】大正期の高利貸しが不快すぎる件(室生犀星)
今でもたまーに業界人や不動産屋などに、こういう「オレ抜け目ないぜ」感全開の人がいますが、あれはどうなのでしょう。だいたいが警戒され距離をおかれてしまうのではないでしょうか。この小説でも結局、契約は白紙になります。「仕事できそう感」を出すのに必死で、その結果、仕事できないタイプの人っていると思います。(カラスヤ)
- 電子あり
生涯で膨大な作品を残した室生犀星。大正から昭和初期にかけての著作の中から、結婚や家族を対象にしたもの、芥川龍之介を中心とした交遊関係に言及したもの、関東大震災を経験し生と死について触れたものを各章に分けて編纂。小説、詩歌のみならず、日記や書簡からも犀星の文学に対する姿勢や精神を読み解く作品集。
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。
近況:あけましておめでとうございます、今年も良い小説にたくさん出会えるのかと思うと、今からすでに楽しいです。
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