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【2017年は雑学に強くなる】漢字、俗語、温泉、昭和など、使える本まとめ

年末年始はどのように過ごしますか? 家族で実家に帰る方、旅行先で過ごす方、自宅でのんびり過ごす方、いろいろでしょう。
今回の特集では、休暇中に読んでおくと楽しくなる、ちょっとした雑学の本をご紹介します。
お正月休みの間に知識の探求を行って、知的欲求を満たしておきましょう。2017年はあなたの仕入れた雑学で、宴席が華やぐこと間違いなし!?

2016.12.30
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宴席での話のつかみに、ちょっとアレな言葉の雑学を活用してみる

言葉の雑学は、宴席の話のつかみに実は最適。同世代ならジェネレーションギャップを感じることもありませんから、その当時に流行した言葉や、それにまつわる思い出話などに花が咲くでしょう。もし世代が離れていても、逆に「こんな言葉、知らないだろう?」と先輩風を吹かせてみるのも一興。
ちょっとユニークでアレな感じの、言葉に関する雑学本を2冊ご紹介します。

  • 電子あり
『俗語発掘記 消えたことば辞典』書影
著:米川明彦

言葉はいつの間にか流行っていつの間にか死語になっていきます。そのサイクルはとても早く、あまりに死語ばかり使っていると「オジサン」などと若い世代から揶揄されることもあります。
本書は、そうした「流行した死語」のなかでも「俗語」に限って集めたユニークな辞典風読み物。俗語とは、改まった席では使えない話し言葉をいいます。なんと明治時代に遡り、現代に至るまでに消えていった「俗語」を集めたものです。
たとえばバブル世代なら「アッシー君」「ヤンエグ」なんて言葉を覚えている方も多いことでしょう。昭和を代表するような「ガチョーン」だとか「アベック」、さらに古くは「銀ブラ」「カストリゲンチャ」なんて言葉の語源や意味を知ることができます。
言葉のチョイスも説明もどこかアレで楽しい本書、ついニヤニヤしてしまうこと請け合い。
巻末には俗語の特徴や、その流行や変遷を解説する章が設けられており、俗語から風俗を辿れるようになっています。

『タブーの漢字学』書影
著:阿辻哲次

言葉が変遷していくのは、流行語が廃れていく様や、古語の意味が現在では異なることからも明らかです。本書は、変遷し、あるいは言いかえられていく言葉を集めたもの。とくに、性にまつわるものや、排泄、女性の生理に関することなど、なかなか垣間見ることのできない「下ネタ」方面のタブーに切り込んでいるのが特徴的です。
たとえば、男女問わず性器を「陰」「陽」という漢字で表しますが、それらにまつわる中国の古い書物からのエピソードなど、「ちょっと笑える」けれども「なるほど」と頷かされる物語を楽しめます。

レジャープランのお供に! 片手に携えてちょっと足を伸ばしてみよう

お正月休みは自宅でゆっくり派? 家族で実家に帰る派? それとも旅先でのんびりする派? いずれの場合にも、ぜひレジャーのお供にこれらの本を活用してみませんか?
出先でちょっと足を伸ばせば入れる名湯、その移動中に必ず通るであろう国道の、ためになる楽しい2冊をご紹介。レジャープランの延長で、さらにゆったり、知的な旅を満喫できることでしょう。

  • 電子あり
『本物の名湯ベスト100』書影
著:石川理夫

みなさんは温泉旅行を決めるときに、どのような条件を重視して計画しますか? 温泉宿までの交通手段の良さなどの立地条件? 宿のお食事? 温泉の効用?
本書は温泉評論家である著者が温泉ファンのみなさんへ、一歩進んだ「違いのわかる温泉通」となる足がかりとして送る1冊です。さまざまな温泉に通い詰めた著者が独自の5つの客観的指標によって評価した、ベスト100位までの温泉を紹介しています。
その評価指標とは、源泉の質そのものだけでなく、その源泉がどのように提供され利用されているかや、周囲の景観や温泉地そのもののホスピタリティにも及んでおり、その温泉地の客観的なデータが一目瞭然で分かるのが特徴です。
巻末には、紹介した名湯の日本地図上での位置を示した索引や、各指標ごとのランキングも掲載しており、総合的なだけでなく、ピンポイントな指標による名湯を自分で探せるのもGOOD。温泉を理解するコラムも各章に用意されていますあので、お湯を楽しむために必要な知識として頭に入れておくと便利です。
旅先や実家の近くにランクインした温泉地があるかも知れません。移動の際にはぜひカバンに本書をしのばせておくことをおすすめします。

『ふしぎな国道』書影
電子あり
著:佐藤健太郎

2014年からのロングセラーで、本業はサイエンスライターである著者の趣味が高じて書いた、国道の中でもユニークな風景のみを集めた1冊。
世の中にはさまざまな国道が存在しますが、途中から階段になっていたり、とうてい1回で切り返しができそうにないカーブになっていたり、商店街のど真ん中を突っ切っていたりと、実に不可思議な国道が存在します。そうした国道を、実際に足を運んだ筆者が現地の写真付きで愛を込めて「酷道」と呼び、解説しています。車でお出かけの際、意識してみては?

音楽好きなら、流行の背景にある光と影を語ってみない?

「好きな音楽は?」という質問に対して「まずジャンルから質問して!」と思う方や、最近の音楽は……なんて、音楽に一家言お持ちで、同好の士と音楽論についてじっくり語りたい方にぜひおすすめしたい2冊をご紹介しましょう。
なぜいままで言われてきたいわゆる「音楽的ヒット」が生まれなくなったのかに迫る最新音楽事情と、かつて流行った昭和のモダン歌謡の時代を語るこの2冊を読んで、流行の裏に隠されたものを読み解いてみませんか?

  • 電子あり
『ヒットの崩壊』書影
著:柴那典

たとえばカラオケに行ったとして、あなたはどんな歌を歌いますか?
おそらく本記事を読んでいる方のほとんどが、いわゆる最新のヒットチャートに名を連ねるような曲ではなく、10~20年くらい前の曲を歌うことでしょう。しかも、それらはたいがい「誰でも知っている」曲ではありませんか?
一方の最新の曲については、実はカラオケボックス内の誰ひとりとして知らない、なんてこともざらのはずです。ここから、「流行歌」と言われる曲はなんだったのだろうという疑問が浮かぶはずです。
本書は楽曲のヒットに的を絞り、現在の音楽業界がかつての音楽番組が大盛況だった時代からどのように変遷してきたかを探る、たいへん意欲的な1冊。たとえば先に問いかけたように、カラオケのランキングや、オリコンランキングなどのデータを使い、いま私たちが接している音楽が、昔とどのように異なってきているのかを探ります。
CDが売れなくなったと言われて久しいなか、アーティストが売上をあげる方法が変わってきているのです。「音楽の今」を掴むのにぜひ読んでおきたい音楽論です。

『ニッポン エロ・グロ・ナンセンス 昭和モダン歌謡の光と影』書影
電子あり
著:毛利眞人

「エロ・グロ・ナンセンス」という言葉は、昭和初期の文化風俗を総称して呼ぶ言葉だそうです。本書は、エロティックでグロテスクな昭和のアンダーグラウンドな文化のうち、「エロ歌謡」なるものにスポットを当てたユニークな文化・音楽史論です。
エロ歌謡とは、情念と官能を盛り込んで性的興奮を暗喩するような歌詞に発展した後に、発売禁止にまで至ることになったエロい歌謡曲の数々を指します。こうした不埒な歌謡曲は戦後を経てどうなったのでしょう? 山本リンダや山口百恵、果ては椎名林檎にまで至る「エロ・グロ・ナンセンス」の精神についても語り尽くしていますので、日本の歌謡史を追いかけているなら必読です。

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