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立川談志・永六輔絶賛──松元ヒロのネタ「憲法くん」を緊急出版!

絵本『憲法くん』は、憲法くんのこんなひとり語りから始まります─。「こんにちは、憲法くんです。姓は「日本国」名は「憲法」、「日本国憲法」です。すこし、とっつきにくい名前ですね。だから、ともだちみたいに「憲法くん」とよんでください」。芸人・松元ヒロ氏のひとり芝居『憲法くん』が絵本になりました! 平和を愛してやまない絵本作家・武田美穂氏が絵を担当して、緊急出版。その内容に迫ります。

2016.12.19
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こんにちは、憲法くんです。

姓は「日本国」名は「憲法」、「日本国憲法」です。
すこし、とっつきにくい名前ですね。
だから、ともだちみたいに「憲法くん」とよんでください。

みなさんのおかげで、わたし、七十歳になりました。
むかしの七十歳とはちがって、ごらんのとおり元気です。
ピンピンしています。

へんなうわさを耳にしたんですけど、ほんとうですか。
わたしがリストラされるかもしれない、というはなし。
わたし、憲法くんが、いなくなってもいい、ということなのでしょうか。

そんな語りからはじまる、芸人・松元ヒロ氏のひとり芝居『憲法くん』のユーモアあふれる舞台が1冊の絵本に!

■芸人・松元ヒロさんをご存知ですか?

政治風刺のコントで人気を博したコント集団「ザ・ニュースペーパー」で活躍後、1998年に独立してピンの芸人となりました。それ以来、常に時の政権に批判的なネタを舞台にかけ続け、全国を飛び回っています。作家井上ひさし氏、落語家立川談志師、放送作家永六輔氏らが、はやくからその才能に注目し、応援を続けてきました。

■ひとり芝居『憲法くん』をご存知ですか?

日本国憲法施行から50年目にあたる1997年の初演以来、松元ヒロさんが機会があるごとに演じているのが「憲法くん」です。日本国憲法を人間に見立ててユーモラスに描き、その大切さを訴える8分ほどの短いネタですが、最近は「憲法くん」を演ってほしいという要望がとても多くなってきたといいます。

■『憲法くん』が絵本化されたわけ

絵本作家の武田美穂さんも、松元ヒロさんの舞台を観つづけている古くからのファンのひとりです。今回、絵のお願いをしたところ、ふたつ返事でご快諾をいただきました。松元ヒロさんの舞台をどのように絵本化されたのか、ぜひ武田美穂さんの絵の世界にご期待ください!

作:松元ヒロ(まつもとひろ)

1952年、鹿児島県生まれ。芸人。法政大学法学部政治学科を卒業後、パントマイマーとなり全国を巡る。コミックバンド「笑パーティー」のメンバーとしてコントの世界に進出、1985 年「お笑いスター誕生」で優勝。1998 年、コント集団「ザ・ニュースペーパー」の結成に参加し、村山富市元首相を演じ注目を集める。その後、1998 年に独立。政治風刺やパントマイムのソロライブで、全国を飛びまわっている。著書に佐高信氏との共著『安倍政権を笑い倒す』(角川新書)がある。公演などの情報は、 http://www.winterdesign.net/hiropon/ まで。

絵:武田美穂(たけだみほ)

1959年、東京都生まれ。イラストレーター、絵本作家。作品に、『となりのせきのますだくん』(絵本にっぽん賞、講談社出版文化賞絵本賞)にはじまる「ますだくん」シリーズ、『ふしぎのおうちはドキドキなのだ』(絵本にっぽん賞)、『すみっこのおばけ』(日本絵本賞読者賞、けんぶち絵本の里大賞)、『おかあさん、げんきですか。』(後藤竜二・作/日本絵本賞大賞・読者賞、以上ポプラ社)、「ちいさいモモちゃんえほん」シリーズ(松谷みよ子・文)、「ざわざわ森のがんこちゃん」シリーズ(末吉暁子・文、ともに講談社)などがある。

  • 電子あり
『憲法くん』書影
作:松元ヒロ 絵:武田美穂

「こんにちは、憲法です。70歳になりました。わたしがリストラされるといううわさを耳にしたんですけど、ほんとうですか」そんな科白からはじまる、芸人・松元ヒロ氏のひとり芝居『憲法くん』の舞台を、平和を愛してやまない絵本作家・武田美穂氏が絵本に仕立てます。憲法改正の動きが急な状況のなかで、本書は静かに、心をこめて、「日本国憲法」の大切さを訴えます。

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